shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年12月28日

○古くなったラジカセテープとビデオテープ

 私たちの年代はもう古くなったのでしょうか。目覚しい技術革新の中に生きていると若い人たちとの間には、何かリズムが合わなくなったような感じがするのです。最近までソニーのラジカセをカバンにしのばせ、耳にイヤホンをあてがって馴染みの音楽を聞いていたのに、最近の若者の前では「ラジカセなんていつの時代の物?」なんて感じで、ラジカセを持ち歩くことすらためらうような社会です。私の書斎にはかつて流行った歌を録音したテープや、色々な人の講演録が沢山書棚の引き出しに詰まっているのです。「一年使わないものは捨てる」ことが常識になった整理整頓のことを思うと、最早これらのテープは排気処分にした方がいいのですが、それらのテープ一本一本にそれぞれの思い出があって中々捨て切れません。私や役場に35年も勤めていたし社会教育やまちづくりの現場で取材を受けた私自身が出演しているものも沢山あり、せめてこれらは生きた証にと取っているのですが、まあ役に立たない昔懐古でしかないのかも知れません。

 もう4~5年も前のことでしょうか、私はNHKラジオ深夜便という番組に出ました。早朝4時から5時までの「心の時代」という、今も視聴者の多い番組に2夜連続して出たのです。ふとそのテープのことが頭に浮かんだので書棚の引き出しから取り出してデッキでかけてみました。テープを入れることさえも忘れてしまっている操作をすると、若い(当時は50代)私の弾んだ声が再生されました。夕日を地域資源としてまちづくりに熱中したあのころの姿がリアルに語られているのです。当時二日間で2時間のラジオ番組でしたが、全国から500件に余る電話や手紙をいただき、毎日お礼のハガキを書いたり自費出版の本を送ったりした忙しい日々が懐かしく甦ってきました。

 磁気のビデオテープももう古くなりつつあります。今やDVDが主流を占めるようになって、ビデオテープの数々は既にダンボールに入れられてお蔵入りとなっていますが、それでもお気に入りのテープはまだ十本余り書棚にあって、時々思い出したように見ています。

 3日ほど前、一枚のDVDが送られてきました。先日松山のパレットというリビングホームで私が話した様子を、元NTT職員だった菅本さんという方がカメラを回し、それをDVDに編集をして送ってくれたのです。表面には私の顔写真まで焼き付ける手の込んだもので、個人の技術もここまで進んでいるのですから、磁気のビデオテープなど昔々の物語になりつつあることを実感しました。

 それでも先日のNHKふれあいミーティング3000回記念番組はスタッフの方から送られてきたのは磁気のビデオテープでした。

 こうして私たちの知らない世界は今後もどんどん広がって行くのでしょうが、捨てきれないカセットテープやビデオテープに収められた小さな歴史はどのように保存すればいいのか、正直明確な方向はまだ出ていないようです。暇が出来たらこれらの記録はDVDに入れ替えて新しい時代に対応できるものとして保存したいものです。

  「テープ類 今は古いと 見捨てられ ごみに混じって 焼却処分」

  「若いねえ 昔の俺が 映ってる ビデオ眺めつ 時の流れを」

  「あの人も この人も死に 今はない だけど映像 何故か生きてる」

  「金かけて 買ったつもりの レコーダー 使うことなく 部屋の片隅」  


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