shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年12月26日

○格差社会のはざ間で

 今晩妻と二人で食事をしながらテレビを見ていたら、ニュースの報道特集で大阪西成区愛隣地区のホームレスのことが紹介されていました。世の中は暖冬だと騒いでいるのに夜は5度以下になる厳しい寒さの中で毛布一枚とダンボールで路上生活をしている人が5000人もいるというのです。昔からこの地区は人生の吹き溜まりといわれるように貧民生活を余儀なくされている人が集まり、日雇い作業で得た収入でその日暮しをしている人が多いのです。日本の景気が神武や岩戸景気を抜いたと政府は発表しているのに、こんな社会があるなんて誰も信じ難いことなのです。私も上阪の折一度そのまちの実態を見ようとホームレスの溜まり場である三角公園を通りましたが、折りしも寒い真冬のことでしたので、テレビの光景と同じ場面でした。

 こうした世間から見放された低所得者層に光を当てるべきだと主張するNPO団体は寒空は冷たかろうと食事にありつけなかった人に握り飯を配ったり毛布を配ったりの人助けや、一週間に2度の炊き出しを行っていますが、増え続ける難民にも似たホームレスの人全てに施しは出来ない状態です。府としても夜だけは寒さをしのいでもらおうと仕切りのある大部屋を用意していますがそれも僅かに800人が限界なのです。

 これがCNP世界第2位を豪語する日本かと目を疑うような実態が都会の片隅にはあるのです。彼らの中には夢破れて貧民街に紛れ込む人、リストラされて行く当てもなく仕方なく身を投じている人など様々ですが、最後は見る人もなく死んで行く末路を思うと寒さはことの他身に染みることでしょう。

 最近マグロや高級な和牛の肉がよく売れると犬猫ペットフードの店が、師走の話題としてテレビで相次いで放送されました。マグロや輪牛肉といえば、セレブな人たちの食べ物と思いきや、何とこれが犬や猫の餌として売られているというから驚きです。今は少子化や核家族が進行してその寂しさを紛らわせるためペットを各家庭が急速に増えてきました。私たちが子どものころは和牛肉やマグロなんて一年に一回も食べれないような高嶺の花でしたが、今はペットの餌なのです。犬や猫はこのような高級なものを毎日食べるから犬猫の世界では人間社会と同じように高血圧や脂肪肝などの成人病のような病気に冒されるのだそうです。愛隣地区では働きたくても職もなく植えないと言うのに一方ではこのような贅沢な社会がまかり通っているいるのです。その前の番組で徳川時代の大奥という番組が紹介され、お犬様を可愛がる江戸時代の姿が放映されていました。大奥と私たち庶民の暮しとは比べ物にはなりませんが何かおかしい現代版お犬様に思わず笑ってしまいました。

 愛隣地区に住むホームレスは自分の生活設計も出来ず生きてるからこんなことになるのだと、目くじら立てる人も多くあまりそんな人に税金を使うな、甘ったれるなと言われそうですが、それでも私たちは日本人みんなが明るい正月を家族とともに笑顔で迎えられるような日本にしなければならないと、つい優しい意心が顔をのぞかせました。

  「恵まれぬ 人あり都会 ホームレス この寒空を 毛布一つで」

  「俺はガン 告白しても 知らんふり 病院さえも いけず酒飲む」

  「犬猫に マグロや和牛 食べさせる 同じ動物 食うものとてなく」

  「大奥の 時代に似たり お犬様 何か変だぞ これでいいのか」 


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