shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年12月18日

○私の映像と声が世界10カ国へ配信されました

 世の中には目に見えるものと見えないものがあります。今見えている周りの景色や新聞などは直接物体として見えるけれど、人の意識やテレビの電波などは実体のない見えないものなのです。空気も汚さずわが家の家庭に電波がそのようにして送られてきて、テレビやラジオが見たり聞いたり出来るのか、不思議といえば不思議な世界に私たちは生きているのです。まさにこれは神様や仏様のなせる業としか言いようのないものなのですが、このメカニズムを作った人がいるのですから人間の想像力や実践は大したものなのです。

 そんなこれまた不思議な大宇宙を電波に乗って私の映像と声が世界10カ国に配信されたのですから、私にとっては驚くべき重大ニュースなのです。

 つい一週間前、私はJICA本部に招かれ、その横にあるテレビ会議室で衛星で結ばれた回線を使って世界10カ国の観光関係者とテレビ会議を行いました。前回のテレビ会議は9月5日でしたから2回は3ヶ月ぶりなのです。前回はスリランカという国だけでしたが、今回は南米やアフリカ、それに東南アジアと様々な国々です。

 英語の喋れない私のために通訳までついてコーディネーターが双方のやり取りをコントロールするというものです。相手国の時間の関係から一日目は午後9時から11時まで、二日目は午後2時から4時までという二時間が設定されていました。まず簡単な自己紹介や会議の進め方をオリエンテーションした後、私がスライドショーを使って約1時間通訳されながらレクチャーするのです。そのレクチャーに対してあらかじめプリントアウトした資料をもとに討論するのですが、相手の国も観光客をどのようにして増やすか、観光によってどのようにして経済効果を高めるか同じような悩みを持っているため、楽しい会話が繰り広げられました。


 前回と同じ顔ぶれの谷口さんと徳重さんの豊富な経験に助けられて、持ち前のアドリブで彼らの欲している私のノウハウと情報を一生懸命伝えました。彼らもまた常に真摯な態度で討論し、それなりの成果があったのではないかと質問の内容を反芻しながら思っているところです。

 それにしても世の中は便利な社会になったものです。私の映像や声が双方向通信回線によって、多少の時差はあっても瞬時に送ったり」送られたりしてくるのですから情報化の進展は目覚しいものがあるようです。ふと谷口さんが用意してくれた相手国の資料と地図を見ながらまだ見ぬ国の姿を想像してみました。今回の相手国である10カ国はまだ一度も訪れたことはありませんが、是非一度は訪ねてみたいものです。

 今回は話題に出ませんでしたが、私はショートコメントとして日本の観光の現状を少しだけアドリブで3つについて追加し話しました。1つは安部総理大臣の「美しい国日本」という言葉の表現以来、日本の美しい原風景が見直されつつあることです。イザベラバードの日本奥地紀行で賞賛されたアルカディア(桃源郷)として、日本の美しさをもう一度見直さなければならないといいました。二つ目は市町村合併によって観光の受け皿が大きく変わりつつあることです。3千2百が千7百になったのですから、大きな変化としか言いようがありません。その原因は少子高齢化と財政赤字であることも話しました。三つ目は日本全国で世界遺産にしようとする宇賀気が活発になっています。乗り遅れまいとする追随意識は否めませんが、世界遺産に登録されれば経済効果が期待できるという安直な金儲け主義が見え隠れしているようです。

 いずれにしても観光は国の光を見るという基本がしっかりと守られなければ末路は哀れです。いい観光の前にいいまちづくり、いいまちづくりの前にいい人づくりが求められていることを伝えました。

 外に出て東京の街中を歩きましたが、空は冬の青い空、ビルも整然、街路樹も綺麗、だけど地上やそこを歩く人間は?、少し考えさせられました。折りしも美しいクリスマスツリーの飾り付けがホテルの中にきらめいていました。

  「俺の顔 俺の映像 十カ国 電波で送られ 大いに議論」

  「日本を 知ってるつもりの 俺だけど 知ってることは ほんのちょっぴり」

  「教えたり 教えられたり するうちに 仲良くなりて 世界は平和」

  「俺に似た 人の沢山 いる会場 東南アジアは 俺のふるさと?」

 

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