shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年12月13日

○ファーストフードの店

 どこの旅先でも私一人であれば殆ど日本食の店に立ち寄ります。特に朝食などはあったかいご飯に味噌汁と焼き魚なんてメニューが自分の食生活に合っているのです。ですから駅前にあるファーストフードのマクドナルドやロッテリアなどにはこの2~3年入ったことがないのです。この3日間東京での仕事があったので、思い切って新宿西口駅構内のロッテリアのお店に入りました。注文の仕方もたどたどしくモゾモゾしていると、店員さんのマニュアル通りの気持ちのいい対応にすっかりその気になってサラダバーガーとオレンジジュースを注文してしまいました。これにフライドポテトがついて450円です。店の中には若い人が多く止まり木のような椅子に座って携帯メールに熱中する人、新聞を読む人、雑談にふける人など様々でそれぞれの自由を楽しんでいました。私もお盆に注文の品々を乗せて椅子を確保しましたが、ラテン系のBGMが何か都会的な雰囲気を醸していました。

 お盆の上には店のこだわりの言葉が随所に赤い文字で書かれていました。例えばフライドポテトのジャガイモはロッキー山脈の雪解け水で育ったとか、揚げる油はベジタリアンだとか、さも健康に配慮しているようなお店の主張です。紙のコップにも物語が書かれていて、こんなお店に慣れていない人でしょうか、私ぐらいの年配の人が、コップをぐるぐる回しながら私と同じように熱心に読んでいました。ハンバーガーのパンはまるで餅のようにモチモチした食感でレタスとハムがバランスよく美味しい味でした。

少し若者になったような気分で今日の会議の資料に目を通し、コーヒーの飲めない私はオレンジジュースを赤いストローでゆっくりと飲み干しました。外の通りはひっきりなしに通行人がコートの襟を立てて無造作に行き交い、師走の慌しさを醸していました。

 街はどこもクリスマスの飾り付け一色で、地下街は昼間だというのにイルミネーションの電球が華やかに飾られ、モミの木の下には赤い葉っぱのポインセチアが沢山置かれていました。

 ファーストフードの店は、私たちの年代には縁遠い店ですし、ファーストフードは何か体に悪いなんて思い込みをしている人も多いのではないかと思われます。確かにファーストフードは若者向きだし体によくないものもあります。でも全てが当てはまるとは限らないのです。便利さや安さだけでなく健康にだって気をつけているお店もあるのです。そして何よりもいいのはそこで若者文化が感じられるのです。時代感覚のズレは相手の立場に立たなければ分らないものがいっぱいあります。音楽もファッションも、日々の過ごし方も雑踏の中にこそ見つけられるのです。味噌汁とご飯と焼き魚も結構ですが、たまにはマクドナルドのお店に入って若者の食べている、飲んでいる、聞いている、そんな風を感じたいと、決して「都会かぶれ」でない都会の風を感じて帰りました。

 私たちの日々の暮しを見てみると随分古い暮らし方をしていることに気付きます。古さは決して悪いことではなくむしろ消されつつある古さの中にいいものも沢山あります。でも変化の少ない田舎暮らしや変化を望まない年代ゆえに、少し視点を変えた新しい暮らし方をして見たくなりました。都会で感じた異文化ギャップを少しだけ取り入れて見ましょうか。面白いかもしれませんね。

  「二年間 一度も行かぬ 店に行く 若者どんな 生き方してるか」

  「楽しいじゃん だってさー俺 チョー美味い バーガー食ったもん」

  「雑踏に 体ゆだねて 東京の ヒルズを歩く 夜の街中」  

  「新宿の ビルが頭に落ちてくる そんな錯覚 大口開けて」


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