shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年10月17日

○北栄町を訪ねる①

 中国山地の山間を抜け目指したのは北栄町でした。わが愛車に搭載装備されているカーナビは残念ながら時代遅れか、平成の大合併前のソフトなので北栄町なんて名前では目指す目的地は出ないのです。仕方がないので電話番号で検索すると旧大栄町の役場が目的地になって、ただひたすら走り始めました。瀬戸大橋を渡った高速道路米子道を湯原のインターチェンジで降り、国道313号線を走って大栄町を目指しました。この道は5月27日に倉吉で行われたまちづくり講演会出席のため妻同伴で通った道なので、通り過ぎる度に見覚えのある建物や看板が通り過ぎて行きました。

 平成の大合併が一応終わりそれぞれのまちが新しいまちづくりに取り組み始めたからでしょうか、最近はやたらとお声がかかり、特に島根や鳥取は知人友人の紹介ということもあって、頻繁に訪れているのです。でもやっぱり平成の大合併は地方にかなりのショックを与えたようで、訪ねたまちの限りなく100パーセントに近いまちで聞く話は、「こんなはずではなかった」という不満や不安の声が多く聞かれるのです。でもこの合併は今更元に戻すことは出来ないのですから、どうしたら新しいまちが素敵なまいに生まれ変わるか、いよいよ知恵の競争が始まったなという印象を強くしているのです。

 北栄町は北条町と大栄町が合併して誕生したまちです。北条の北、大栄の栄を取って名前を付けたことが一目瞭然分るシンプルな名前の町です。私は旧町の時代から道の駅の仕事で随分お邪魔をしていましたが、この度「コナンの里」という地元大栄出身の漫画家青山剛昌さんの人気漫画「名探偵コナン」をモチーフにまちづくりを手掛けるというので、その助っ人として招かれたのです。私の話は前述の5月の講演会で助役さんや課長さんが私の首実験をしての計画であり、断る理由もなく引き受けてしまいました。私のように自然にある地域資源を素材にしてまちづくりに取り組んできた者にとっては、地元出身の有名人の名前を借りたまちおこしはいささかの抵抗がありますが、地元が選んだことだから目いっぱいお手伝いをしようと勢い込んで乗り込みました

 町に入る前私の携帯電話に友人から電話が入りました。東伯農協の敏腕職員四門隆さんからでした。私は彼と随分古い付き合いで旧知の間柄です。でも私の来県をどうして知っているのだろうと不思議に思いましたが、役場に行ってみると彼はヘッドハンティングされて役場の椅子に座っているではありませんか。それも2~3日前に準備室長に就任したというから驚きです。彼は農協の合併を機に農協を退職し、やがて記念館が出来たらそこの館長になる予定だというのです。 地方自治体の職員の間に漂う閉塞感を肌で感じている時期だけに四門さんをこうした職責に登用した町長さんの英断に大きな拍手を送りたいと思いました。

 北栄町は日本海に面して海岸線が一直線に伸びる暴風松並木を持った素晴らしい海岸が魅力の町です。日本海から吹き付ける地元にとっては悪風のような風を受けて回る9基の風力発電風車がシンボルの町でもあります。また夏はスイカ、秋は長いも、春はラッキョウと、砂地の畑では農産物にも恵まれ、豊かな地域でもあるようです。海沿いといっても直ぐ海直ぐ山の急峻な地形に悩む私たちの町とは大違いの何とも羨ましい町なのです

 見覚えのある北条の道の駅で休憩し、その目と鼻の先にある大栄の道の駅で相次いで市場調査をしましたが、北条の道の駅付近には高規格道路のインターチェンジが出来るらしく、既に土盛りなどの工事が始まっていました。合併によって二つの道の駅を手に入れた北栄町ですが、今後はどうなるのか政争の具にされそうな雲行きを直感しました。

 大栄の道の駅から役場までの一直線の道は既にコナン通りと銘打って、名探偵コナンに登場する主人公の見覚えのあるブロンズ像がそこここに建っていました。道幅も広く突き当たりの役場まで田舎らしくないお洒落な道路が延びていて、レンガ造りの役場前には古い桜の大木が何本もあり、重厚な趣きを見せていました。

  「名探偵 コナンの里を 名乗る町 そこここ見える ブロンズ可愛い」

  「道の駅 二つもありて 競い合う 旧町今後 エゴがでるかも」

  「この町を 有名にした コナン君 青山剛昌 偉い人です」

  「風受けて 回る風車を 口開けて 見上げる吾は 知恵が回らず」 

    

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