人間牧場

〇旧永木小学校を訪ねる(その2)
 私が双海町教育委員会に勤務していた若い頃、双海町内にある民俗資料の収集を始めました。当時課長は武智さん、文化財担当は戸田さん、公民館主事は若い私でした。3人は各集落の自治公民館長を仲立ちにして、調査をしながら寄付をしてもらった民俗資料を軽四トラックで現地へ貰い受けに行きました。

 その数は数千点にものぼり、とりあえず移転して空き家になっていた急双海郵便局へ仮置きしました。ところがその場所へ消防分署が移転したため、今度は上灘農協の倉庫へ移動させましたが、そこも取り壊して駐車場にしたため、二転三転して、平成の大合併で伊予市・中山町と合併したため、海の町の民俗資料なのに何故か山の中の廃校となった野中小学校と永木小学校へ移動させてしまったのです。

 双海町の最後の教育長だった私も、知らない間の珍移動劇の主人公となった民俗資料の数々が今どんなになっているのかは、当時ご好意で寄付をしてくれた人の善意を思うと、気にはなっていましたが、漏れ聞く話だと、雑然としているようだと聞いていました。4つの教室の所狭しと並べられている民俗資料は思ったよりきちんと整理がされて少し安心しました。さてどうするこれらの民俗資料です。せめて今度は安住の地へ移転させたいものです。

「小学校 2階の教室 それぞれに 民俗資料 再会嬉しい」
「ふと思う 寄付してくれた 人の顔 既にあの世へ 逝った人もあり」
「雑然と 置かれているが とりあえず ホッと一息 次の一手は」
「行政の 都合に翻弄 され続け 海の資料が 舟山登る」

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人間牧場

〇いただいた法隆寺の柿
  凡人の私ですが、子どものころ国語の授業で習った「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という名句はよく覚えていて、柿の美味しいこのころになると柿を食べる度に思い出しています。

 この句はご存じ松山出身の俳人正岡子規の句です。正岡子規や高浜虚子の影響もあって愛媛では、俳句や川柳、短歌などが盛んで、私たちは当たり前と思っていますが、他県他市町村の人が驚くほど、地元新聞には毎日のように野球王国ゆえ、高校野球や俳句や川柳、短歌が紙面を埋め尽くしています。

 故なるか私も毎日2本書いているブログ記事の終わりに、ふざけた川柳調の4首もの笑売啖呵(短歌)を思いつくまま書いています。先日知人の岸本さんが気仙沼の牡蠣漁師畠山さんとともに松山へ来られた折、「法隆寺の柿」を一個いただきました。

 凡人ゆえ正岡子規のようには行きませんが、私流の笑売啖呵を添えてみました。
「牡蠣漁師 『かき』は『かき』でも 大違い 私の『かき』は 熟れた山柿」
「柿の実と 名刹寺を 組み合わせ 名句をつくる さすが名人」
「いただいた 法隆寺柿 赤く熟れ そろそろ食べごろ どんな味かな?」
「食卓に 皮を剝きたる 柿一個 白い小皿に 今日は冬晴れ」  

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人間牧場

〇わが家界隈
最近は北西の強い風が吹き、この冬一番の寒波がやってきたので、用事がないと外へ出るのも億劫になりがちです。加えてこのところ忙しかったのでのんびり散歩する余裕などありませんでした。

夕やけに染まった本尊山

 少し散歩をしようと家下の道を歩きました。最近は車に乗ることが多いので、わが家をマジマジトと見る機会がありませんでしたが、久しぶりの姿でした。

長い塀越に見えるわが家の全景

 少し歩くと今年の春に上灘保育所から譲り受け移築した石垣の上の鳥小屋や、黄色く色づいたイチョウの木が見えました。昨日までの北西の季節風で葉っぱをかなり減らし、間もなく冬枯れの姿になることでしょう。足元には吹き飛んだイチョウの葉っぱが無数に落ちていました。

鳥小屋も自然に溶け込んだ石垣の上の景色

「そういえば 私この家 住んでいる いつもはマジマジ 見ることもなく」
「借景も 緑と黄色 入り混じり 初冬の風情 絵になる光景」
「石垣の 上に移築の 鳥小屋も いつの間にやら 自然溶け込む」
「2~3日 すれば周りは 葉が落ちて 冬の景色に なって寒々」

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人間牧場

〇ワーケーションプログラム(その2)
 先日伊予市役所の松本課長さんから、「ワーケーションプログラム」の一行が人間牧場を訪問したいので、受け入れて欲しい」旨の電話が入りました。かつての相棒ゆえ何はさておき、「10人ほど」程度で、中身を詳しく聞くこともなく「12月14日午前中」で予約をしました。前日「明日はよろしく」と確認の電話が入りました。

 昨日の日本列島は西高東低の気圧配置となり、この冬一番の北西の季節風が吹き荒れるあいにく寒い一日となったため、会場となる水平線の家を温めるべく午前7時過ぎ家を出て、人間牧場到着後すぐに周辺に大風で落ちた枯れ杉葉を拾い集め、マッチ一本で薪ストーブに火を入れました。今年最初の火入れでしたが、ストーブは勢いよく燃え始め、薪を沢山入れ次第に暖かくなりました。

 大風でウッドデッキにには沢山の落ち葉が落ちていたので、箒で丁寧に掃き掃除をしました。餅つきをした4日前とは思えぬ季節の変化で、見える景色も随分様変わりしてすっかり冬の装いになりました。西国ゆえ雪の積もることは殆どありません。これから3月初めころまではこうした季節が続きますが、冬にしかできない山仕事もあるので、しっかり春の準備をしたいと思っています。

 そのうち、松本課長さんがやって来たり、一行が歩いて到着し、早速温かい部屋でワーケーションプログラムが始まり、私も1時間ほど思いつくままお話をさせてもらいました。

「ワーケーション プログラムとか 言う一行 北西の風 連れて来客」
「寒いから 薪ストーブに 火を入れて 外は寒々 部屋はぬくぬく」
「座布団を 敷いて板間に 皆座る 私工高座に 腰掛話す」
「思いつく ままに論理を 1時間 あっという間に 終わってしもた」 

 

 

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人間牧場

〇丸餅と切り餅
私たちの地方では、餅は丸いものと決められてるようで、切り餅の風習はありません。餅つきをするようになって、切り餅に挑戦しています。3日間寝かせた後硬くなった餅を小切りし、餅切り機で切ると意外と簡単に切り餅ができました。

切り餅用の餠きり器
切った切り餅
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人間牧場

〇新型コロナワクチン5回目の投与

  新型コロナというウイルスは目に見えず、まだ分からない部分が多いと聞いていますが、私たちは政府の言うことを信じて、手指消毒をしたり、マスクをつけて移らないよう移さないよう注意をしながら、ワクチンを打つしか今のところ良い方法はないようです。

 最近は愛媛県内も一日の感染者数が千人を超えるのも珍しくなくなり、多い日には2千人を超えているようで、高止まりした感染者数の下がるのを待ち続けています。そんな中市役所から第5回目のワクチン接種の案内が届き、早速近所の診療所で予約を取りました。

 聞けば予約が多く既に満席状態で、10日後の12月12日11時05分で予約を取り、10時55分に診療所へ到着するように歩いて出かけました。昨日は体調も良く体温は36度に届きませんでしたが、問診票も問題なく早速処置室へ入り、院長先生に打ってもらいまし。

 注射の嫌いな私ですが、ワクチン注射は身構えたものの殆ど痛くもなく、10分ほど待合室で経過観察をして終了でした。夕方から打った左腕に痛みを覚え始めましたが、一晩ゆゅっくり休んだ今朝も腕の痛みはあるものの、痛み止めを飲むほどでもないので、そのうち治るものと思われます。重症化しないためにも私はワクチンを進んで打ちました。

「役所から 第5回目の 案内が 届き早速 予約を入れる」
「混み合って いたので予約 10日後に 12・12で 覚えやすい日」
「昔から 注射嫌いな 私にて 少し身構え 痛くなかった」
「5回目の ワクチン接種 重症化 しないためだと 息子勧める」

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人間牧場

〇餅つきこぼれ話
12月10日に人間牧場で3年ぶりに行った餅つきは、参加した10人の人それぞれに知恵と力を出してもらい、何とか無事に終わりました。餅つきには大道具小道具を沢山使いますが、人間牧場専用の臼も杵も誰かから貰った物です。いつもインテリア風に玄関先に置いていますが、さあ始めようと2段式になった臼を動かすと、下台と臼をつないでいる、木の栓が腐って外れてしまいました。困った困ったこまどり姉妹です。

日頃は玄関先に置いている2段重ねの臼

 私たちは若いころからこんなトラブルをいっぱい経験しているので、早速枝垂桜の横に自然に生えた桜の枝を切り、適当に削って差し込みました。素晴らしいトラブル解決能力です。そのうち何事もなかったように、餅つきは始まり餅つきは無事終わりました。

 餅つきで一番困るのはついた餅を小切りして丸める作業です。さすがにこの作業は熟練の技が必要ですが、集まった参加者の中には今年は誰一人いませんでした。仕方なく秘密兵器の持ち切り器を投入して何とかやりましたが、結局は迹2臼になってついた餅がだぶつき、結局は伸し餅にすることを思いつき何とか餅つきは終わりました。

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人間牧場

〇人間牧場での餅つき(その2)
 今年の参加者は年輪塾生は私を含めて5人、息子の知人友人が5人の合計10人でした。役割は私と亀本さんがかまど小屋に入り、かしたもち米をポリ樽からザルに移したり空いた蒸し器に入れて羽釜に掛けたり、蒸し上がったもち米を臼に間断なく入れて行くのです。

 餅つきは段取り8分と言われていて、段取りが悪いと全てのローテーションが狂って作業が遅れてしまうのです。私と亀本さんはこれまでにもタッグを組んで段取りよく作業を進めました。今年初お目見えしたのは、今までの餅つきで使ったことのない電動餅つき機です。

 ご多分に漏れずわが年輪塾のメンバーも口は達者なのに餅をつく体力がそれほどないので、密かに秘密兵器として餅つき機を導入しました。粗方餅つき機でつくと小づきの手間が省け、大助かりでした。

 白餅11臼、ヨモギ餅2臼、みかん餅2臼が次々つきあがるものの、一番のネックは心配していた通りちぎり方と揉み方、並べ方で、特にちぎり方がいないため、ここでも秘密兵器として餅ちぎり器を投入しましたが、やはり少しどころか大変な難儀をしたようでした。

「餅つきは 段取り八分と 言われてる 私その役 友人補佐役」
「かまど小屋 離れずみんなの 働きを 見ながら作業 しっかり組み立て」
「今年は 秘密兵器を 投入し 人間様より 数倍働く」
「餅ちぎり 秘密兵器の お陰にて ローテーションも 何とか回る」

 

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人間牧場

〇玉ねぎの草引きと追い肥やり
 最近忙し過ぎて、家庭菜園に植えたタマネギ苗のマルチの穴に草が生えているのが目立ち始め、気になって仕方がありませんでした。

 昨日はちょっとした空いた時間を割いて3ヵ所に植えた晩成タマネギの草を1時間ばかり引きました。草引きは黒いマルチの穴に手を突っ込んで切れないように根こそぎ引くのです。

 5列の穴は片方からは届かず、3列引いて引き返しながら2列を引きましたが、中腰で座るため、足腰に少し堪えました。それでもその後穴に化成肥料を一つまみずつ追い肥として落とし込みました。少し疲れました。これくらいの農作業で疲れる私もやはり歳だと実感しました。

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人間牧場

〇人間牧場ウッドデッキの仮修理
 現職の退職を機に人間牧場を造ってから、17年があっという間に過ぎて、今年で18年目を迎えています。メンテナンスもその都度毎年やって来ましたが、人間牧場のメイン施設の一つであるウッドデッキが老朽化し始め、自慢の観音開きの掃き出し戸が開きにくくなりました。

昨日の修理工事
とりあえず仮止めで穴を塞ぎました

観音開き戸もスムーズになりました
残材片づけ

 大工さんに頼みウッドデッキの座板を切り取って開け、応急修理をしてもらいました。明日10日は餅つきで、14日は市役所の松本課長さんたちが研修にやって来るので、何とか穴を塞がなければならず、大工さんに頼んでとりあえず合板で穴を塞ぐ作業をしてもらいました。

 昨日の午前中2時間ほどの大工作業で応急工事を終わりました。ウッドデッキは高温多湿の日本なので雨ざらし日ざらしゆえ、寿命は15年程度と言われていたので、覚悟を決め資金の準備をしていますが、コロナの影響で木材価格が高騰し、見積もりをしてもらうと安く見積もっても60万円ほどかかるとか、いやはや頭の痛い話です。

 それでも背に腹は代えられず、何とか今回は部分修理でしのぐことにしていますが、年が明けた冬場にその工事に着手したいと思っています。私の年齢からするとウッドデッキ付け替え工事は私の最後の仕事になりそうなので、息子と相談してしっかりと準備をしたいと思います。

「牧場の 自慢のデッキ 老朽化 観音開きの 戸開きにくくなる」
「大工さん 頼んで修理 とりあえず 合板2枚 穴塞ぐ修理」
「見積もりす 物価高騰 あおり受け 思った以上 資金足りない」
「負の遺産 息子に譲る 訳いかぬ 私の代で しっかり対応」

 

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