人間牧場

〇つい口癖で出る「早くしろ」という言葉
 昨日妻に指摘をされるまで、余り気がつきませんでしたが、私が妻に一番良く言う言葉は「早くしろ」だそうです。妻曰く結婚して50年余り、毎日のようにこの言葉にせかされ続けていて、もうそろそろお互いいい歳になったのだから、「のんびり暮らそう」という提案でした。

そう言えば思い当たる節が幾つかあって、せっかちな自分の性分を反省させられました。さりとて私から見れば全てにスローな妻の動きに合わせていたら、何事も遅れてしまうと反論したものの、妻の言い分にも一理あり、少しだけ反省した口の下、「早く」という言葉がとっさに出て、「ほらほらまた言ってる」と指摘されました。

 夫婦の会話は犬も食わぬので、このくらいにして止めときますが、交通安全標語に「狭い日本そんなに急いで何処へ行く」というのがありました。もうそろそろそんな歳になったことを思い、少しのんびりゆっくり暮らしてみたいものです。「出来るかな~」「出来ないだろうな~」と2つの言葉が頭の中でグルグル回っています。

「お父さん あなたにせかされ 50年 このまま死ぬまで せかされるの嫌」
「昨日昼 突然妻に 注意され 深く反省 したような恰好」
「『早うせよ』 いつも言葉の 先に出る 枕言葉 スローな妻に」
「狭い日本 そんなに急いで 何処へ行く 分っているけど 
                      止められないな~」 

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人間牧場

〇そろそろ植え替えの出番を待つクヌギの苗木
 「若松さん、あんたは何歳まで生きるつもりなの?」と、近所の人や友人から飽きれた声がかかっていることの一つに、母親がみかんを作っていたあと放任園になって場所に、「港の見える丘」などと名前を付け、ドングリの種を蒔いて苗から育て植え、クヌギの森づくりをしようとしていることがあります。

植え替えの出番を待つクヌギの木の苗木

 それもそのはず私の年齢は言われても仕方のない78歳なのです。ドングリの種を蒔き、4~5年畑で育て掘り上げて予定地に定植をし、一年に2回下草を刈らないとクヌギの苗木は草に埋もれて育たないのですから、「始めるには遅すぎる」ようです。それでも「蒔かない種は生えないし植えない木は育たない」と意を決してやっています。

 最初に植えたクヌギの苗木は私の背の高さを超え、順調に育っていて、次に植える予定の苗木も畑の隅で大きく育ち出番を待っています。そろそろ春植えの季節です。植えた木の目印にする竹も用意しています。準備が整ったので、今月中に植えたいと思っています。また楽しみが増えました。

「『何歳なの?』言われてみれば 78歳 行動するには 少し遅いか」
「ドングリを 蒔いてクヌギの 苗づくり さらに育てて 港の見える丘」
「モットーは 蒔かない種は 生えないし 植えない木々は 育つものかと」
「植えた木が 背の高さを 超えてきた いよいよクヌギの 森が見えたぞ」

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人間牧場

〇農作業用の新しい帽子
 3日前久しぶりに妻の実家に立ち寄りました。妻は兄弟姉妹4人の長女です。実家の両親や兄夫婦、妹もも既に亡くなり、実家の隣に兄夫婦が暮らしているので、年に4度(正月4日・春彼岸・お盆・秋彼岸)は欠かさずお墓参りに行っていますが、だんだんふるさととの距離が遠くなりつつあるようです。

 その帰り道立ち寄ったお店で、妻が帽子を買ってくれました。私は不器用な男で衣類を自分で買うことは殆どなく、もっぱら妻の用意してくれた衣類を着て日常を過ごしていますが、帽子は農作業に欠かせないある意味道具なのです。帽子を被るのは日除けだけではなく、帽子のつばが尖った枝が目や顔に当たらぬよう、怪我の未然防止になるのです。

 帽子をプレゼントしてくれたのは、「そろそろ農作業シーズンなので元気に働いてください」と、「怪我をしないように」という2つの意味があるものと心得、早速被って鏡に映してみましたが、まあそれなりでした。ところが嬉しかったのか、無意識のまま帽子を被ったままでジュニアリーダー会のベンチお披露目会に参加して、「ハッ」と気がつき「ハット」を脱いで写真に納まりました。さあ農作業シーズンの到来です。今年もこの作業用帽子を被って頑張りましょうか。

「新しい 帽子を買って 貰ったが 余程嬉しく 被ったままで」
「農作業 帽子は必需 日焼け止め 加えて怪我を 未然に防ぐ」

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人間牧場

〇息子の次の作戦
 わが息子はそろそろ50歳を迎えるというのに、相変わらず仕事の合間を縫って、あれやこれやと忙しそうに動いています。今はシーズンオフながら、秋に収穫した蜂蜜の精製や瓶詰め作業をしながら、5月の連休ころに始まる蜜蜂の分蜂に向けて、巣箱作りに余念がありません。元々は私がやっていた養蜂を引き継ぐ形で始めましたが、今は息子が主で私は支援者に回っています。

 一昨日、息子に誘われて二人で大洲市田処の酪農家亀本さん宅を訪ねました。亀本さんの畑の隅に野積みしている牛糞を掘り返して、カブトムシの幼虫を集める手伝いです。亀本さんと息子が鍬で掘り返し、見つけた幼虫を集めて持ち帰る作戦でしたが、運よく幼虫がたくさん見つかり、機嫌よく持ち帰りました。息子は自分で育てたカブトムシを町屋郡中や道の駅クラフトの里などで、む7~8年間も子どもたちに無償配布しているのです。

 並行して朝顔市の朝顔育て、ホオズキ市のホオズキ育て、最近は星の観察会にも手を出すなどなど、留まるところを知らないような活動ぶりです。長年まちづくりに深く関わっている私でもここまでむつ夕にはならなかったと、呆れ返っていますが、誰に似たのでしょうか、楽しそうにやっています。私の親父が私の活動を支援してくれたように、これからは息子の活動の支援者にならなければならないと心に決めていますが、どうなることやらです。

「50歳 迎えた息子 あれやこれ 仲間とともに 社会活動」
「PTA 会長している わが息子 はたから見ても 忙しそうに」
「最近は 勝手に私 こき使う 私が親父 使ったように」
「誰に似た 血は争えないと 思う程 動き回って 楽しそうです」

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人間牧場

〇やきもちならぬ焼餅
 「うらやましがる」嫉妬心のことを「やきもちをやく」と変な言葉に取られがちですが、語源の元となったかどうかは定かではないものの、年末から年始にかけて「餅好き」なわが夫婦は、自宅でついたお餅を水に漬けて保存し、しょっちゅう焼いて食べています。

 普通は水餅の水気をペーパータオルで拭き取り、パンを焼くトースターで焼て食べますが、時折農作業に出かける人間牧場には、めったに使わない囲炉裏や薪ストーブがあって、火種の上に金網を置き、持参した餅やカキ餅を焼いて食べ、一人至福を楽しんでいます。

 丸餅も切り餅も半乾きなので、火種の火力が伝わると表面がまるで風船のように膨らんで、見飽きぬどこかユーモラスな光景に思わず笑みがこぼれます。餠は醤油を軽くつけた後、黄な粉をまぶして食べるとまた格別な味です。もうお餅も残り少なくなりました。わが家ではいただいたもち米があるので、近々またお餅をつこうと、妻と話し合っています。

「火や煙 どこか昭和の 懐かしさ 暮らしが変わり すっかりご無沙汰」
「火の上に 金網乗せて 餅を焼く プーと膨らみ その姿可笑し」
「ついた餅 寒の水漬け 保存する パンか餠かと 妻に聞かれて」
「黄な粉餠 これまた違う 味がする 今日はどの味 楽しもうかと」

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人間牧場

〇綺麗な春の兆しの夕日
 このところ氷点下に下がる寒~い日が続いています。「おそらくこれが最後の寒波だろう!!」、「いやそう願いたい」と思うような寒さでしたが、強い北寄りの風も収まり昨日はよい天気に恵まれました。

小網から見た夕日

シーサイド公園から見た夕日

 夕暮れまで畑に出て草取りをしていましたが、夕方西の空が赤くなったので、夕日を見に出かけました。高野川海岸、小網の旧道、シーサイド公園と見る場所を変えて見ましたが、いやはやどこからの夕日も綺麗でした。

 立春が過ぎ1ヶ月後には春分の頃を迎えます。「この夕日を見ると幸せになれる」などとありもしない嘘を言い続け、「双海の夕日は日本一」などと自慢し続けてきましたが、「嘘」も「自慢」もし続けると、「本物」になりました。

「春夕日 奇麗綺麗と 褒めてやる 嘘も自慢も 続けりゃ一番」
「夕日見に 行きたいけれど いつがいい よく問われるが
いつでも綺麗」
「この夕日 夕やけ見つつ プロポーズ すれば絶対 成就するはず」
「ああ今日も かくてありなん 夕日見る 幸せ人生 長生きしそう」

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人間牧場

〇古い切手
 現職の頃ほどではありませんが、私の元へは相変わらず色々な郵便物が届きます。最近は郵便物の土日配達が無くなったため、急ぎの封書や資料などは安くて速い宅配便で来ることも多くなりました。

 郵便物はUパック以外には切手が貼られていて、消印が押されもう使えないものの、それらの古切手はハサミで周囲を切って机の上の古切手入れ容器に収めています。この古切手もいわばSDGsで、再利用はできないものの、何がしかのお金になるそうで、息子は集まった古切手を寄付をしているようです。

 私も若い頃切手収集をしていたので、書棚の一角にはその痕跡で沢山の未使用切手が無造作に整理もせず置かれています。未使用の物は今でも使うことも売ることもできますが、それほど困っていないので、資料館の館蔵品として残したいと思っています。特にお年玉付き年賀状で当たった切手シートはプレミアがついているそうです。

「封書など 届いた封筒 丁寧に 消印押した 切り取り保存」
「この切手 珍しいもの 売れるそう 集めて誰かが ボランティア資金」
「若い頃 切手収集 していたが 今はすっかり 忘れた存在」
「暇を見て 集めた切手 どのくらい あるのか一度 調べてみたい」

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人間牧場

〇次々と修繕修理があるものです
 今年はまるで厄年のように、次々と突発的に修繕や修理案件が出て、その対応に追われています。1月5日に果樹園の剪定作業をしていて左手に持っていた新品の剪定ばさみを、誤って利き腕右手の平に突き刺さし、はめていた手袋が真っ赤になって近所の診療所に飛び込み、3針も縫う中怪我をしてしまいましたが、名医?の処置と私の自然治癒力?で完治することができました。


(修理を終えた屋根上の水道管)

 今度は2月初旬の氷点下を下回る寒波で人間牧場のロケーション風呂の水道管が凍結して破裂し、漏水騒ぎがありました。地元の水道屋さんに修理を頼んだものの、各地でそのような水道管の凍結破裂が相次ぎ、順番待ちとのことで、とりあえず水道管の元栓を締めるように言われ、順番を待ったまますっかり忘れていましたが、昨日人間牧場へ出かけてみると、修理を完了しているようでした。

 さて3度目は人間牧場のウッドデッキ修理です。この修理は昨年大工さんに頼んでいた工事なので予定に入っていたことですがちょっとした大修理で、保管していた硬い板材を倉庫から事前に出して大工さんに見てもらい、昨日の工事となりました。今日にでも工事が終わるようなので、とりあえずホッと一息といったところです。わが身もわが施設設備も老朽化?が進みあれやこれやです。次は何が起こるか分かりませんが、2度あることは3度あった後なので、もうないように祈るばかりです。

「このところ 施設設備や わが身にも 故障や怪我が 続出その都度」
「幸いに 治る病気と 治すケ所 医師や業者の 力を借りて」
「2度あるが 3度になって ポジティブな 私もさすが ネガティブになる」
「こんな時 急ぐ心が 落とし穴 気をつけるようにと 妻に注意され」

 

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人間牧場

〇「寒~い」一日
 今日は少し遠い愛媛県の東予方面からお客さんが来るというので、私設公民館「煙会所」の囲炉裏に火を起こし、部屋を暖かくして待ちました。予約時間は午前10時でした。ところが途中車がエンストしたらしく、到着したのはお昼前の11時50分でした。

 その間何処へも行けず何もできず、私は囲炉裏の火に炭を追加し続けました。やって来たのは40過ぎの比較的若いご夫婦です。中学2年の子どもが学校へ行けない、いわゆる登校拒否らしく、どうしたらいいか相談した人が私の日頃お世話になっている人で、その人から「相談に乗ってあげて欲しい」と言われ、首をかしげながらも断ることも出来ず、自分の無能を顧みず、行きがかり上引き受けてしまったのです。

 私は4人の子どもを育ててきました。私は仲間とともに20年間無人島に挑む少年のつどいなどをやって登校拒否や非行に走った子どもたと活動を共にしてききました。私は今も地域教育実践交流ネットワークえひめの代表として、青少年に関わる様々な活動をしています。そんなこんなですが、話を聞きながら、「少し話暖かくなったら学校へ行けない子どもさんを連れて、人間牧場へ来ませんか」と話しました。

 自分たちの悩みを聞いてもらって少し安堵したのか、「春休みになったら是非」と言って、3時間ほどのお話を終えて帰られました。私の元へやって来る人の中にはこうした人も何人かいるのです。話を聞いてあげて勇気づけることくらいしかできませんが、悩み多い世の中です。

「相談に 乗って欲しいと 頼まれて 嫌とも言えず 非力な私」
「おお寒い 今年一番 冷え込んで 囲炉裏火を入れ 待ち人来たらず」
「人は皆 あれやこれやと 悩んでる 回り回って 私に相談」
「凡人の 私に助言 求められ 今度は子ども 連れておいでと」

 

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人間牧場

〇野菜の宅配のようです
 寒かった今年の冬も峠を越し、三寒四温の巡りがやって来ました。待ちに待った「春遠からじ」です。この時期になると畑の冬野菜は寒い衣を脱ぎ始め、自分の寿命の終わりを察知してトウを立て、花を咲かせて実を結ぶ準備をし始めます。

 冬野菜の王様である大根も白菜もそろそろ終わりが近づいてきました。この時期になると名残の野菜を収穫し、適当に見繕って発泡スチロールに入れ、松山市内に住む子どもたちや親しい人に、まるで野菜の宅配のように軽四トラックに積んで配って回るのです。

 最近は物価高騰もあって、ましてや冬なので、わが家ではどおってことない野菜でも、みんな喜んで貰ってくれるのです。昨日は獲れた原木シイタケを添えて7~8軒へ配りましたが、玄関先で久しぶりの会話をしたり、中には家の中にまで案内され、本格的なお茶までたててもらい、私の他愛ない話にまで付き合ってもらいました。

「冬野菜 早くも冬の 衣脱ぎ トウ立て花・実 準備している」
「冬野菜 適当数々 見繕い 発泡入れて まるで宅配」
「このところ 物価高騰 助かると まあまあ上がって お茶でもどうぞ」
「久方に みんなの元気 見て安心 春はそこまで やって来ている」

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