人間牧場

〇みかんの花が咲いている
 今日は放射冷却現象の影響で、朝は肌寒いほど気温が下がりましたが、日中は気温も平年に戻り、温かくなりました。天気が良いので今日は畑に出て色々な作業をしましたが、果樹園の甘夏蜜柑の花が咲き始め、蜜を求めて蜂たちも動き回っているようでした。

 みかんの花が咲く度に、81歳で亡くなった母ちゃんのことを思い出します。わが家は半農半漁で、父ちゃん母ちゃんは漁師でしたが、母ちゃんは漁が休みの時は少し遠い山の上のみかん畑へ行き、みかんの世話をしていました。

 母ちゃんに連れられて畑仕事をよく手伝わされましたが、みかんの花の咲く時期に、取り残した甘夏蜜柑をちぎり、母ちゃんと畦に並んで座り、母ちゃんが剝いてくれた甘夏蜜柑をよく食べました。少々酸っぱいものの、おやつとてなかった少年時代は、美味しいと思って食べました。

 みかんの花の香りは、私にとっては母ちゃんの香りなのです。今頃はあの世で父ちゃんと母ちゃんはどうしているでしょう。あの世の母ちゃんのために今日は甘夏蜜柑の花の下で、ハーモニカで「みかんの花咲く丘」を吹きました。天国へ届けとばかりに・・・。

「畑仕事 ふと見上げると 甘夏の 花が満開 蜜蜂飛び交い」
「母ちゃんに 連れられ山へ 畑仕事 畦道座り 甘夏食べた」
「母ちゃんが 鼻歌交じりに 口ずさむ みかんの花が 咲~いている歌」
「天国の 母ちゃん届けと ハーモニカ 年甲斐もなく センチメンタル」

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