人間牧場

〇二宮金次郎の教え
 表現は悪いのですがどちらかというと無知な部類に属する私ですが、小学校2年生の時に小学校の校庭に建てられていた二宮金次郎銅像に興味を持ち始め、その後金次郎銅像が左手に持っている本が中国の古書「大学」の一節であることを知ってからは、とりわけ金次郎の生き方に興味を示し、尊徳翁夜話などを読んだり、私塾年輪塾で二宮金次郎をテーマに学習してからは、その生き方に大きな影響を受けました。

 二宮金次郎の4つの教えは「万象具徳」「以徳報徳」「積小為大」「一円融合」と、四大綱領は「至誠」「勤労」「分度」「推譲」です。縁あって人の前で話すことの多い私ですが、幾ら無知だからと断っても、人を説得することはできず、自分が実践して知識を智恵にしなければなりません。これが中々骨の折れることですが、教えを実践し始めると少しずつ教えが納得いくようになり始めました。

 毎朝5時に起きて3時間自分で造ったシーサイド公園の砂浜を毎日12年間掃除をやった結果、何とか二宮金次郎の教えが少しずつ理解できるようになりました。まだ学びの途中ですが、これからも生きている限り実践を通して人間としての生き方を学んで行きたいと思っています。幸い二宮金次郎の生きた時代にはなかったしやれなかったことも現代にはあるし、やれるようになってきました。もう少しの辛抱です。

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〇スズキが2匹届きました
 寒いこの時期は海が時化て漁に出る日は殆どありませんが、久しぶりに時化の合間を縫って鰆流し網に出かけたという漁師さんが、スズキを二匹家まで届けてくれました。

 こんな日の水仕事は一瞬身が引き締まりますが、こんな寒い中を沖に船を出した漁師さんのことを思うとわがままこの上ないので、妻の割烹着をかけて外調理台で、鱗引きや内臓取り出しをした後水洗いして3枚に降ろしました。

 三枚に降りした身とアラの一匹分は同居の若嫁に渡し、もう一匹はわが家が取りました。若嫁はアラ煮に、身は刺身にしたようで、わが家はアラで澄まし汁、身は刺身にして食卓に出してくれましたが、プリプリして美味しくいただきました。いつもながらの頂き物に感謝しました。

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〇LEDの懐中電灯が要らなくなりました
 このところ寒い日が続いていますが、季節は順調にめぐって夜明けが早く夕暮れが遅くなってきました。初冬の12月からこれまでは夜が明けるのが遅く、毎日1万歩を目指している早朝ウォーキングも、LEDの懐中電灯がないと歩くことが出来ませんでしたが、この頃になってウォーキングに出かける午前6時には外が明るくなって、いつも持ち歩いているLEDの小型懐中電灯もそろそろ必要でなくなるようです。

 只今の時間は午前5時53分ですが、窓から見る外の景色はまだ暗いものの、外に出ると足元が見える程度に明るくなる予定です。これまでは懐中電灯に照らされた足元しか見えませんでしたが、周りの景色を楽しみながら歩ける楽しさが待っています。さあ4分前時間です。ウォーキングGoです。

 今帰宅しました。要した時間は約50分、歩いた距離はスマホ内蔵の歩数計によると約6500歩です。今朝は時雨程度の小雨がパラついてあいにくの天気でしたが、殆ど濡れることもなく、外気温度が5度以下で汗をかくこともないウォーキングでした。これから新聞を読みながら、テレビで朝のニュース番組を観ながら朝食でリリンキャベ(リンゴとキャベツ)を食べます。その後連続テレビ小説「ブギウギ」の福来スズ子を見て一日が始まります。これが私の朝の日課です。

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〇私の3種類のデジタルツール
 デジタルに疎い私ですが、デジタルを使いこなせないのは「歳のせい」だと思ったり、人様に言われたくないので、同居の長男息子と、松山に住む大学に勤める長女の夫の助けを借りながら、何とかそれなりの受信と発信、それに私が名付けたデジタルコミュニティで、交流を続けています。

 私はパソコンとタブレット、それにスマホの3種類の機器を使っていますが、時々私の言うことを聞かず、幾ら頑張っても使えなくなって機能不全に陥ること間しばしばです。軽度のトラブルは自分、中程度のトラブルは息子、大きなトラブルは長男夫と自分が判断し決めているので、比較的早く復旧します。

 最近タブレットに充電ケーブルを接続して充電100%になっていても、使用のために持ち歩くと使わなくても充電メーターが半分にまで下がるので、先日む須磨の家に立ち寄った時、在宅だった娘婿に入り彩相談すると、この機種はバッテリーの取り換えが利かないようで、寿命かも知れないとのことでした。

 勿体ないけれど買い替えるしか方法はないそうで、さてどうするという話になりました。娘が妙案として父の日に4人の子どもがお金を出し合ってプレゼントしてくれると言ってくれました。子どもに迷惑をかけることは、これからの老後のことを考えると極力避けなければなりませんが、これも一つの選択肢のようです。

 

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〇論語の「子曰く、巧言令色、鮮(すく)なし仁」
 言葉巧みに相手の気持ちをつかみ、外見もスマートで見栄が良ければ、世の中を上手く渡って行けそうですが、自分が口下手だったり外見にコンプレックスをもっていたりすると、自分をみじめに思うものです。

 でも「口がうまかったり外見の良い人」はだいたい「仁」が欠けているようで、論語によれば「仁」とは孔子が人に最も大切なものとする、思いやり、いつくしみの心、他者への愛、人への情けのようです。

 最近横行し多くの人が騙される詐欺をする人の殆どは、そのたぐいの「仁」のない人が多く、口下手や外見にコンプレックスを持った人が騙されやすいようです。騙す人も悪いが騙される人も、人を安易に信じてしまう真面目な人が多いそうです。私だけは大丈夫と思わず、疑ってみることも大事なようです。

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〇素敵なポストカードが届きました
 私は文化人でもない極々平凡な人間なのに、いつの間にか私の周りには沢山の文化人がいて、いい刺激を沢山貰い、昔から比べると少しずつ生き方が変わってきました。例えば人形作家林智美さんと出会い、これまで縁のなかった人形を通して、昔の漁村の暮らしを考えるようになったり、公民館やまちづくりとの関りで、夕日や花づくりなどを通して、文化的まちづくりに興味を示すようになりました。

昨日沖縄県糸満市に住む新垣恵さんから、D0ll´s Festiva´と書かれた一枚のハガキが届きました。新垣さんは折り紙が趣味で、これまでにも色々な紙で折った折り紙作品が届きましたが、今回は折り紙で折ったお内裏様とお雛様を張り付け、「美しいひな祭りになりますように☆」というメッセージが添えられていました。私は男性ゆえひな祭りは、菱餅やアラレ、白酒に目が向く人間ですが、先日来年度小学校に入学する予定の孫娘宅で、おひな様を飾ったひな祭りをしたばかりなので、嬉しいおハガキでした。

 世の中は度重なる自然災害や各地で起こっている戦争など、殺伐としていて、私のような庶民でも心を痛めていますが、足元にあるささやかな幸せを大事にしながら生きて行くことも大切だと、この海を渡って沖縄から届いた一枚のはがきに心癒されました。 新垣さんとどこで出会いが始まったのか?さえ記憶があいまいな昨今ですが、世の中には達人がいるものです。新垣さん素敵なハガキありがとうございました。

「このハガキ 海を渡って はるばると 63円切手 届いてびっくり」
「折り紙で お内裏様と お雛様 折って貼り付け これもひな祭り」
「男故 これまで縁が 遠かった 孫娘と友 心くすぐる」
「歳重ね どこで会ったか 忘れそう 沖縄の友 顔を浮かべる」

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〇人のスマホは分かりにくい
 縁遠いと思っていた小学生や高齢者まで、今や国民皆スマホの時代となり、いつでもどこでもスマホをいじっている姿をよく見かけるようになりました。あの小さな手のひらサイズのスマホの中にはどれ程の情報が入っているのか、デジタルに弱い私などは持っていても使いこなせていないというのが正直なところです。

 私と同年代のある友人が一人で東京へ行きました。飛行機の搭乗も電車の改札口もスマホをかざして通過するので、自分もスマホをかざしましたが、エラーが出て通れなかったし、切符を買うのに苦労したり、電車の時刻表表示も少なくなっていて、えらいい難儀やストレスを抱えての帰郷となったそうです。

 昨日近所に住む姉が急病で救急車を頼んで松山の病院へ救急搬送されましたが、それらの連絡網を持っている本人が急病となったため、本人の携帯電話を探し出し、私が操作してやっと同居で松山市へ働きに行ってる娘に連絡することが出来ました。

 最近の携帯電話は進化が著しく、防犯のため本人でないと指紋認証でしかスイッチが入らない物やロックが掛かって本人しかコード番号が分らず他人は使えないものまであるので、まさかの時にはそう簡単には使えません。

 私のようにロートルになると、救急車が目指す救急病院を知りたいので、連絡してくださいと話すと、「あなたの携帯電話の番号を教えてください」と言われて「さて自分の番号は?」と、記憶を辿るのに少し時間がかかりました。情報化社会は便利な反面分断化社会にもなっているようです。

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〇名もなき花
 春が近づくとあちらこちらに野の花が咲くようになってきました。牧野富太郎でもなく植物に疎い私なので、全ての花の名前を憶えている訳ではありませんが、最近庭や隣近所の空き地に、菜の花とともに可憐な花が群生して咲くようになりました。

 わが家の家紋が「ケンカタバミ」なので、ピンクのカタバミの花はよく知っていますが、カタバミの葉っぱによく似た植物で、花が菜の花と同じ黄色い少し小型の花が、ウォーキングする途中の道沿いに咲いていていて、今朝は手持ちのスマホで撮ってみましたが、残念ながらこの花は夜花弁を閉じて寝るらしく、そっぽを向かれました。

 咲いている時は背の少し高い菜の花と、少し背の低いこの花が見事にマッチして、一面黄色い菜の花畑のようで、目と心を奪われました。しゃがみ込んでみていると、早朝ラジオ体操から帰りのご婦人が、「そこで何をしているの?」と声をかけてくれました。綺麗な花なのに名前が分りません。教えてください」と頼みましたが、残念ながらその人花の名前を知りませんでした。

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〇立小便や野糞
 臭くて不潔な話ですが、私たちが小さい頃は野山をフィールドに遊んでいました。ゆえに野山へ出かけた時などは近くにトイレもないので、そこら辺の草むらで小便や大便をして、紙を持っていない時などは大きな葉っぱを見つけて使っていました。下品で不潔で恥ずかしい行為でした。

 先日子どもたちが子ども体験塾で下灘コミセンを出発し山道を約40~50分歩いて人間牧場までやってくる途中、低学年の子どもが急に小便がしたくなりました。先導としているスタッフが、「そこら辺にするよう」勧めたものの、人前で立小便などしたことがなく恥ずかしくてできないと思い、我慢して歩き続けたものの、結果的にはお漏らしをしてしまいました。

 立ち小便よりお漏らしの方がはるかに気持ちが悪いし恥ずかしいのに、立小便などしない、出来ない今の子どもたちは少し可哀想な気もしました。昔日本の江戸の街は下水道も上水道もできていないのに世界中で一番美しいと言われていました。人間の汚物を下水道で流す習慣のあった外国と違い、日本は汚物を便所槽に溜め、それらは農業用の肥料として使っていました。

 今でいう循環型の生活でしょうが、能登半島地震で被災した人たちが今なお苦労を強いられているのは水が使えず当然水洗トイレも使えないという現状です。そんなに遠くない私が子どもの頃は、学校の便槽の汚物は自分たちがコエタゴを担ぎ実習田に撒いていた、今の人には信じ難いことをやっていました。時代は変わりこれからも変わることでしょうが、考えさせられる一場面でした。

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〇サンデー毎日のはずなのに・・・
 平成の大合併で1市2町が合併したのを機に、現職を退いてから20年目の春を迎えています。自分のわがままを通し、再就職もせずに晴れて自由人となりました。役場では教育委員会、産業課、企画調整室、地域振興課と渡り歩き、最後は教育長を務めましたが、35年間の役場生活は不自由ながら、割と自由に何でもやりました。

 しかしいざ自由人になると、あれこれ不自由なことも多く、歳を重ねる度にあれこれやるのが面倒くさくなり、確定申告や諸々の集会に出るのがついつい重りになり、一つ一つ役職を退いていますが、まだ自分には重過ぎる役職も残っていて、何とかもっと自由にならないものかと考えています。

 この時期は、年度末ゆえあれこれ集会が連日あって、サンデー毎日のはずなのに、楽しみにしていた「晴耕雨読」や、人間牧場の木陰で背もたれ椅子にもたれて昼寝をする願望も叶わず、自由が束縛され続けています。妻からは「もうそろそろ私を何処かへ連れてって」と言われ続けていますが、身近な所へ日帰り程度でお茶を濁しています。

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