〇鉛筆と消しゴムが懐かしい
私は若い頃教育委員会で社会教育の仕事をしながら、行政広報ふたみを担当し、忙しい社会教育の仕事をしながら毎月2回出さなければならない広報紙づくりに奔走しました。当時はパソコンやワープロもないので鉛筆と消しゴムと専用のマス目のある原稿用紙に手書きで書いていました。
書いては消しの連続で、机の上にはいつも4~5本の鉛筆と消しゴムが置かれ、特に消しゴムを使って消した消しゴムのカスが汚く感じられましたが、締め切りに間に合わせるためそれらを掃除する暇もなく、いつも妻から「汚いから何とかして」と教育的指導を受けていました。
先日400字詰め原稿用紙に直接書く原稿依頼があって探しましたが、この1年間自分でナイフで削った鉛筆と消しゴムを使ったことがなく、探すのに一苦労しました。私は毎日Face Bookとアメーバーブログ、それにワードプレスにそれぞれ原稿を書いていますが、勿論その記事は鉛筆も消しゴムを使わず、むしろ正しい言い方では「原稿を打つ」なのです。
打った原稿は即座に配信されFace Book仲間の目に触れて読まれ、時には意見や反論がメッセージ欄に書き込まれたり、いいねボタンが押されてりして、交換交流の素材となっています。容易に書き換えることが出来たり保存できるこの上ない便利なツールを、殆ど何の疑いもなく使って暮らしている自分が少し奇妙にも思えました。