人間牧場

〇季節の変わり目
 歳を重ねると季節の変化に疎くなり、朝晩の寒さから身を守るため、人に笑われるかも知れませんが、未だに温風ヒーターのストーブと、コタツが手放せなくてそのまま使っていましたが、さすがに人の目もあるので、昨日と今日の土日を利用し、妻に頼まれて「ストーブよさようなら扇風機よこんにちは」の入れ替え作業の手伝いをさせられました。

片づけた温風ストーブ
出した扇風機

 既に各部屋のストーブは空焚きを終わっていて、掃除をした後ナイロンの袋を被せて倉庫の2階へ収納しました。変わって扇風機の出番です。私も妻もエアコンが嫌いなので、地形的に高台にある古民家風のわが家は他に比べ温度も低く、日常的には扇風機をよく使って暮らしています。冬になると寒く、夏になると暑いのは当然ですが、熱中症には気をつけなければならないものの、極力自然とともに暮らしたいと思っています。

 コロナやロシア侵攻によって物価の値上がりが続いて、年金暮らしの私たちには住みにくい世の中になってきました。特にガソリンや電気料金は高止まりが続いています。さりとてエンゲル係数を削ってまで暮らすと、肝心の健康まで脅かされます。しっかりと心して生きなければと、妻と話をしました。

「この時期に なってもストーブ コタツまで 片づけられる 年寄りじみて」
「ストーブと コタツ片付け 手伝って ついでに倉庫 扇風機出す」
「物価高 年金直撃 住みにくい 財布のひもを 閉めねば生きれぬ」
「夏が来た 熱中症に 気をつけて 夫婦元気で 今夏も乗り切る」

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人間牧場

〇皆さん知ってましたか?
 子どもの頃半紙に筆で墨字を書く時、半紙の上部に鉄製の道具を置いて書いた記憶があり、その道具のことを「文鎮」と呼ぶことは殆どの大人は知っていますが、昨日私のポケットに入れて持ち歩いているスマホが、何の前触れもなく突然言うことを効かなくなりました。

 妻のスマホを借りて息子に電話をすると、「それは文鎮だ」と訳の分らぬ言葉で説明を受けました。私は「文鎮」とは前述のとおり習字の時に使う道具だとばかり思っていて、最初は言葉が通じませんでした。その昔スマホを作業ズボンに入れたまま洗濯機に入れ洗濯していしまい、そのことを水没だと言うのだそうだと聞き、驚いたことがありました。

「電子機器の分野において文鎮とはスマートフォン、タブレットなどのデジタル機器において動作や応答せず修復も難しい状態を表す日本語の俗語」だそうで、やっと飲み込めました。私のスマホの場合は差し込んだつもりの充電ソケットが曖昧で電池切れだったことが原因だったようで、充電が完了すると復旧することが出来ました。私は学校でパソコンを習っていない世代ゆえ、使っている電子機器の不具合やトラブルになるともうお手上げで、まさにグリコの看板です。皆さん知っていましたか?。恥ずかしながら私は知りませんでした。

 

 

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人間牧場

〇治った病気
 私が歳をとったせいか、最近知人友人が病気にかかり、入院や加療中の人がやたらと多く、しかも入院の病院が分っていても新型コロナの感染予防もあって、お見舞いにも行けず、また病状の経過を聞こうにも情報が入らず、病気の人のことを思うと心が痛みます。

 かく言う私も一昨年は外反母趾の手術やリハビリ、それに前立腺肥大で2度も入院する羽目となりました。外反母趾も前立腺肥大も、自分の健康に対する不注意でなった訳でもないので、医学処置を信じて治療に専念したお陰で、両方とも「治る病気」となり、無事社会復帰をしてそれなりに暮らしています。

 思い返せば一昨年の今頃は、伊予病院に入院し車いすから松葉づえとなり少し回復の兆しが見えてきた頃でした。病院での暮らしは足の不自由さを除けば至って元気で、病院の中の許せる範囲を車いすや松葉杖で動き回り、持ち込んだパソコンでブログを書いたり、病院日記や面白い話100話を完成させたりしました。

 知人友人の病気で多いのは治りにくいとされる脳梗塞とガンがダントツに多いようです。特に脳梗塞は二度起こりとなると身体麻痺や言語障害も起こります。またガンは抗がん剤の投与でかなり難儀をしなければならないようです。幸い私は「治る病気」だったので、しっかりケアーしてしたたかに生きております。

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人間牧場

〇つもりちがいの十ヶ条

 今日机の上を片付けていると、何年か前ある人からいただいた「つもりちがいの十ヶ条」というチラシが出てきました。なるほどなるほどと納得しながら、復唱の意味でメモ帳に一つ一つ書き写しました。

 ふとこれは、私の日頃の立ち振る舞いや言動を人様が見て感じていることではないか?と深く深く反省しました。教養もないのに利口ぶり、気位だけは高く、浅い知識の割には欲望が強く、人情紙風船みたいなものの割には面の顔が厚く、根性がないのに自我だけは強い、分別をわきまえず無駄なことばかりしていると思い始めました。

 よ~し、①教養、②気位、③知識、④欲望、⑤人情、⑥面皮、⑦根性、⑧自我、⑨分別、⑩無駄の10項目を一からやり直そうと、心に誓いました。

 

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〇もめ事の仲裁
 私の近所に住む人から、もめ事の仲裁に入って欲しいと頼まれました。どうやらこの歳になると私が分別をわきまえている人間に見えるのでしょう。要点は奥さんをつい最近亡くし独居老人になった80歳の人の行く末でした。

 子どもが男・男・女・女と4人いて、いずれも町外に住んでいます。男親の面倒を見るほどの余裕と親に対する愛情もそれほど感じられず、親は「住み慣れた家で死にたい」と言うものの結局は誰が面倒を見るのかで意見が食い違い、特養施設に入って貰おうと4人の相談がまとまりました。

 その際実家と財産は、弁護士が中に入り法律に基づいて均分相続で決着したようですが、お墓と仏壇は誰も要らないというのです。弟や妹の意見は「お墓と仏壇を守るのは長男の役目」だと主張するものの、長男の嫁が大反対し始めめました。「財産も4等分ならお墓も仏壇位牌も4等分、私はあの山の上の寂しい、先祖の顔も知らない人たちが眠るお墓に入るくらいなら、夫と別れたい」と言う始末でした。

 金や財産は欲しいが親や位牌や墓は要らない」これが現代人の考え方のようで、愕然としました。私は誰から生まれてきたのでしょう。10代前に遡ると1024人もの先祖がいるのです。私は何処で育ったのでしょう。ふるさとに愛着はないのでしょうか。どうやら親の教育の仕方が間違っていたようです。

 結局は私の説得でお墓と位牌は長男が引き継ぐことで決着しましたが、長男の奥さんの言い分も分かるような気がするのです。大河ドラマ「どうする家康」ではありませんが、家の在り方が大きく変わろうとしています。

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人間牧場

〇ギャ~天から蛇が降って来た
 今日畑仕事をしていると、突然自分の横に天から蛇が落ちてきてビックリ仰天しました。天を見上げると大きなトンビが飛んでいて、察するにどうやらどこかで蛇を捕まえ、持ち去ろうとしたものの、途中で落としたのではないかと思われました。

天から降って来た蛇

 天から雨や雪が降るのなら分かりますが、蛇が落ちて来る話など聞いたことがなく、蛇嫌いな私はその場に立ちすくんでしまいました。蛇はまだ生きていて、長~い竹棒でつつくとやわら動き始め、下の畑に体をくねらせて逃げて行きました。

蛇は縁起が良いと抜け殻を財布の中にお守りとして入れている人もいますし、ペットとして飼っているし、十二支の6番目巳年の人もいるので、大きな声では言えませんが、私はどうしても好きになれない動物です。下の畑の人もビックリするに違いありません。どうか元の場所へ戻らないでください。降って湧いた怖~い話でした。

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人間牧場

〇いやはや便利な世の中です
 私は住んでいる殆どの人が「不便」だと言ってる田舎に住んでいます。「ガソリンスタンドもない、銀行のATMもない、いわゆる「難民」ですが、病院や薬局は歩いて5分以内の所にあるし、空港へは1時間以内で行けるし、JRも通っているのでさほど不便を意識したことはありません。

 幸い車の運転も出来るし、パソコンが使えるので、コロナが蔓延した期間もオンラインでzoom会議にも参加できました。今日は家から10㎞ほど離れた、まるでポツンと一軒家のような人間牧場へ草刈りに作業に出かけました。しばらく草を刈っていると、ポケットに偲ばせていたスマホがなりました。

 市役所から講演依頼の電話でした。こんなこともあろうかと予定表を持参していたので、即決で講演の日時が決まりました。いやはや便利な世の中です。昔は家に固定されていた電話が、今は人間について歩く時代へと変わりました。どんどん進化する情報化社会の中で、人工知能が人間に代わって考えてくれる時代がやって来たようです。

「山の上 草刈りしながら あれこれと 打ち合わせする 便利世の中」

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人間牧場

〇今日の夕日は綺麗だ!!
 今日は菜園でかなり長い時間農作業をして、少し汗をかき土で汚れたので、自分で風呂の湯を張り、一番風呂に入りました。疲れた体には風呂が一番です。

 朝新聞を見ると今日から大相撲夏場所が始まるようなので、早めに切り上げテレビで相撲放送を見ようと決めていたのに、すっかりそのことを忘れ、気がつけば時計は6時半を回っていて、「あ~あ~」でした。

今日の夕日は自宅から見ました

 風呂から上がって汗を拭き一段落していると、外で中2の孫奏心が、「おじいちゃん、夕日が綺麗よ!!」と少し大きな声で知らせてくれました。その声に吊られ午後6時57分外に出て西の空を見ると、綺麗な太陽が海に残照を照らしていました。

 タブレットで撮ってみましたが、柿の木が邪魔で上手く撮れませんでした。陽足が長くなりこれから9月いっぱいは自宅から夕日が見える予定です、私の楽しみを孫奏心は知っていて、ありがたいことに今日も知らせてくれました。

「『おじいちゃん 今日の夕日は 奇麗だよ!!』 孫の大声
                                                                                     聞こえて外へ」
「家の外 出で見りゃ夕日 真っ赤っか 早速急いで
タブレット持ち」

「時計見りゃ 6時57分 しまったな 相撲見忘れ まあいいか」
「夕日狂? 私のことを 孫知って 大声知らせ 家から見れた」 

 

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人間牧場

〇土地の広さ
 わが家は田舎ゆえ、隣接した家と宅地を合わせると660坪もあって、広過ぎるのです。別に測った訳でもありませんが、年齢を重ねると旺盛な雑草の勢力に押されて、私たち夫婦の手には負えず悪戦苦闘しています。

 最近は息子がその土地の一角を占拠して、ブドウやブルーベリーの苗を植えつつありますが、これらも植えれば育つと勘違いして、それらの世話も結局は私がフォローしなければ、私たちが楽しんで食べれるまでにはなるにはかなりの時間と労力が必要です。

 1畝1aは10m×10m=100㎡で30坪、1反10aは10m×100m=1000㎡で300坪と換算計算ができますが、田舎の土地は単価が安いゆえ、資産価値はゼロに等しく、生産で収入を上げることはできず、ただ健康のため、安心安全な体に良いものを自分で納得しながら作って食べれることに意味や価値を見出し、これからも大事に使いたいと思っています。

「広過ぎる わが家の敷地 手間暇が かかって老いの身 負担になりぬ」
「あれこれと やってはいるが らちあかぬ 安心安全 唯一野菜」
「わが息子 理想は高いが らちあかぬ 結局私 尻を拭って」

 

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人間牧場

〇いい所で暮らしています
 昨日東京から来た人が、私の「暮らしている所」と「暮らし方」を見て、「いい所に住んで、いい生き方をしていますね」「羨ましい」と褒めてくれました。恐らくその方は美辞麗句のつもりで言ったのでしょうが、「何が?」と切り返して尋ねると、「家の周りに草木が生え空気が綺麗」、「鳥がいて鳴き声が聴こえたり虫がいる」「花が咲き四季折々の季節が楽しめる」などと例を挙げて話してくれました。

 こんな所に住んでいると、普段は草木が生えていることすら、「雑草が生えて大変」とか「共存鳥獣に農作物を食べられる」とか、「寒いとか暑いとか雨がよく降る」とか、いつも勝手に自然に対し文句を言い放題で暮らしている自分たちの姿がありました。世の中はネガティブやポジティブな見方によって随分違うものだと「ハッ」としました。

「生き方」だって、家に人の集まる一戸建ての私設公民館煙会所を持ち、自分の好きな様々な物を展示する海の資料館海舟館を持ち、夕日の見える夕観所や、人間牧場、家庭菜園などきりがないほどの施設を有し、あれこれ毎日やることがあるのです。

 加えて多くのコミュニティの中で多くの人と活動をしているのですからこの上ない喜びです。しかもその裏付けとなる資金も、貧乏ながら食うに困るほどではなく、それなりに健康に生きています。これ以上の幸せがあろうかです。抑圧された社会的状況の中でも希望を持って生きているいい暮らし方をしているようです。「そうだもう一度自分の場所と自分を見直そう」と思いました。

 

 

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