〇子ども体験塾ハイキングこぼれ話(その2・アッ猿だ!!)
いつもは車で走る町内外ゆえに、ハイキングで歩くと様々なことに気づきます。佐礼谷地区の山吹神社に向けて草茂る大貫道を一列になって歩いていると、一緒に歩いていた子どもの先頭付近で突然、「アッ猿だ」と叫びました。一瞬みんなその声の方向を見て身構えました。
よーく見ると農家の軒先に吊るした猿の置物でした。窓辺にあたかも生きている猿のように右手を上にすがっていて、今にも動き出しそうなリアルさでした。私たちの地方では猿や鹿こそ余り見かけませんが、過疎で人間の数が減っているもののイノシシなどは人間の数をはるかにしのいでいて、その悪態で相当の被害が出ているようです。
置物とだったと安心した子どもたちは入れ代わり立ち代わり、サルに声をかけながら握手を求めていました。こんなことを考える面白い人もいるものです。家主のおじさんの話によると、この大貫道は車道のなかった昔は頻繁に通行人が通り、子どもたちの通学路にもなっていたそうで、今では全く人が通らなくなったとのことでした。
「大貫道 一列並んで 歩くうち 先頭辺りで 『猿だ!!』と悲鳴」
「全員が 一瞬身構え 先を見る 家の軒先 猿の置物」
「安心し 猿に声かけ 握手攻め おもろい光景 思わずにっこり」
「往来の 逢った昔を 懐かしむ 時代の変遷 これからどうなる」