人間牧場

富士山の朝日と双海の夕日
双海町には天気が良い日だと西の水平線に奇麗な夕日が落ちます。悠久の時を超えてこれまでも、恐らくこれからも時間と場所を少しずつ変えながら、夕日は沈み続けるのです。私たち人間は自転と公転を繰り返す地球上に住んでいて、天動説で宇宙は動いていることが分かってはいても、凡人の私たちはあたかも太陽や月が動いている地動説のような錯覚をしながら夕日、朝日を見て暮らしています。

11月2日の双海町の夕日

 私は11月3日、車~飛行機~モノレール~電車~タクシーを乗り継いで、富士山の麓山梨県富士吉田市へ出かけました。到着したその日はプログラムが忙しくて太陽のことなどすっかり忘れるほどでした。夜寝る時、「明日は朝日に輝く富士山を見てみたい」と思い、身支度を整え研修所2階のバルコニーに出て、少し冷え込んだ冷気の中で、樹間に輝く朝日と朝日に照らされた富士山を見ることが出来ました。

11月4日の朝日と朝日に照らされた富士山

 20年も前「双海の夕日夕焼け物語」という詩を作りました。

   双海の夕日夕焼け物語
  西瀬戸の 海と空を染め分けて
  詩情豊かにしずむ ふたみの夕日は美しい
  陽がしずみ始めてから 没するまで
  ゆったりとした 時の流れの中で
  人の思いは深くなる
  過ぎ去った歳月への 回想もあれば
  明日への夢や期待もあるだろう
  思えば地球上の人類は
  ひとつの太陽を見て 暮らしている
  同じ夕日を どこかで
  朝日として 見ている人がいるのだから
  不思議である

「前の日に 双海の夕日 見た記憶 目に焼き付けて 富士の裾野へ」
「明日の朝 朝日見ようと バルコニー 冷気の樹間 朝日輝く」
「富士山を 朝日が照らし 神々し 同じ太陽 今夜夕日に」
「20年 前に作った 拙いし詩 夕日の不思議 感想したため」

 

 

 

 

 

 

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