人間牧場

〇沖合に島々が見える風景
 風光明媚な瀬戸内海に面した地域に住んでいても、日々何気なく暮らしていると、海の景色の存在を忘れるものです。昨日東京からやって来た客人が、人間牧場へ行く道すがら、沖合の水平線に浮かぶ島々について「あの島は、この島は」と私に質問しました。

沖合に浮かび島々

 「年に4~5回か見えない一番遠い島は九州大分国東半島の沖合に浮かぶ姫島です。その次に山口県八島、平郡島、小水瀬島、大水瀬島、一番大きな島は周防大島、愛媛県青島、由利島、二神島、中島本島、釣島、興居島とまるで箱庭のように伊予灘の海を囲んでいます」と島を指差しながら説明しました。

 無人島の小水瀬島、大水瀬島を除けば私は全て行ったことがあるので、それなりに島の遍歴を語ることができるのです。猫写真家岩合さんの紹介ですっかり有名な猫島の異名をとる島民5人、猫120匹の青島も、無人島に挑む少年のつどいて20年に渡って訪れたひょうたん型由利島共和国の由利島も、今はダッシュ島として名高くなりました。

 人間牧場で開く子ども体験塾の度に、これらの島々の名前や由来を子どもたちに話してやりますが、いつも何気なく見ている風景だけに、興味がないのか一向に覚えてくれません。またいつかこれらの島々を訪ねてみたいものですが、残念ながら・・・かもです。同行の客人が「若松さん、いい所に住んでいますね」と言われました。

「東京の 客人海に 浮かぶ島 興味深そう 説明求め」
「若かりし 頃にあの島々 訪ねたが 今はただただ 遠望だけで」
「いいとこに 住んでいますね 褒められる 眺望の価値 気づかず最近」
「もう一度 行ってみたいな 他所の島 残念ながら 叶わぬ夢かも」

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