人間牧場

〇水の存在
 台風が雨を運んできました。今年は春先から夏まで降雨量が少なく、家の裏山から流れでる清水も枯れ気味で、幸い庭の隅にある打ち抜き井戸に依存し、かろうじて農業用水は確保して夏を乗り切りましたが、今度の台風14号がある意味恵みの雨となりました。

 今朝傘を差し長靴を履いて、いつものようにウォーキングに出かけましたがふと、雨傘から落ちて足元を濡らすこの「降った雨は、一体どこを通って海に流れて行くのだろう」と、思いながら歩きました。他愛のないことですが若いころ、ある人から教えていただいた、水にまつわる「水五則」なるものを思い出しました。

 この「水五則」は軍師黒田官兵衛作と言う人もいますが、真偽は定かではありません。しかし水の特徴をよくつかみ、水のよな生き方をしたいと思ったものでした。ここには書いていませんが、確か「水五則」の最後に、「水は方円の器に従い、人は善悪の友による」と付則が書かれていたことを覚えています。

 水はその入れ物に従います。大きなバケツにも小さい杯にも順応します。水を満々とたたえる池にさえもです。ゆえを持ってしっかりと沢山のことを取り込めるような度量を持ちたいものです。また善悪の友によって人生も決まるのです。よくよくこの「水五則」を噛みしめて生きて行きたいと思いますが、時すでに遅しかも知れません。

「雨降りの 中を傘さし 長靴で 散歩の途中 雨水どこへ?」
「若いころ 教えてもらった 水五則 今頃になり ふと思い出し」
「水のような 生き方したいと 思ったが 中々できず 今に至りて」
「水五則 付則があった 器・友 いずれも大事 大切したい」

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