人間牧場

〇友遠方より来る有り(その2)
 岸本さんたち3人は前夜、民宿大森家に泊りました。経営している大森さんご夫婦は周知の間柄ので連絡もせず民宿に上がり込み、酒を飲まない私を除いた3人はお酒を嗜みながら、楽しいおしゃべり会となりました。

 あくる日の昨日は、約束通りわが家へやって来て、午前8時30分から海の資料館を案内した後わが家のゲストハウス「私設公民館煙会所」の囲炉裏を囲みました。ほぼ毎日のように色々な人が訪ねてくるゲストハウスですが、「起きて半畳寝て一畳」の狭さゆえなるか、とても落ち着いたいい雰囲気でした。

市指定天然記念物椎の木の大木

 その後私のトラック助手席に岸本さんを乗せ、北村さんは牧さん運転の乗用車に乗り、人間牧場を目指しました。海の資料館海舟館の救助船つながりで、急遽人間牧場近くの池久保のお地蔵さんに向かい、肥後の国の城主が参勤交代の折時化に遭い、祈願したところどうにか助かり、大任を果たして帰国の途中地元の人の協力を得、海岸の小石を手繰りで奉納したと伝えられている史跡石垣やお堂内の奉納絵馬を見学しました。

    既に秋の気配が漂い始めている人間牧場では、自慢の観音開きの戸を全開し、本棚に並べている無数の本の中から何冊かの本を選び出し、あれこれと話しました。岸本さんも北村さんも東大出の超のつくエリートゆえ目の付け所が違うと思いながら、理論派の岸本さん、北村さんに、論理派の牧さんと私が挑みました。いいひと時を過ごし、牧さんが2りを次の目的地の出発地まで送ってくれました。

「色々な 人に出会って 教えられ それなり生きた 人生ありなん」
「超のつく エリートゆえに 本棚の 本何冊か 取り出し議論」
「牧場の 水平線の家 窓開け 漂い始めて 秋風さわやか」
「また会おう 再開約し 帰路に就く 楽しからずや 一泊二日」

 

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