人間牧場

〇妻の同級生を訪ねる
 妻の同級生は旧瀬戸町三机に住んでいます。三机と言えば太平洋戦争の開戦となった真珠湾攻撃に参加した、潜水艦の極秘訓練地として知られていますが、10軍神の慰霊碑のある港の近くの邸宅は田舎らしい設えで、敷地内にゲートボール場まである何とも羨ましい広さです。誘われるまま居間に上がってお茶やお菓子をいただきながら、積もる話に花を咲かせ親交を温めました。

 その内桜の咲く庭を夫婦に案内してもらいましたが、手入れの行き届いた花咲く庭を堪能し、夕方ということもあり早々にお暇しました。帰路に就いた途中忘れ物をしたこと思い出し、引き返すというハプニングに出会い大恥をかきましたが、無事午後8時頃自宅へ帰ることができました。昔は船でしか行くことができなかった三崎半島も、道が良くなりごぜヶ峠のトンネルが抜けて、車で1時間程度で妻の友人に会えるのですから隔世の感です。

 しかし年齢を重ねつつあるため、もう間もなく車の運転ができなくなると、こうした離れ業のような形で出会うこともできなくなります。たとえウクライナ情勢の混沌でガソリンが多少高くても、今でしかできない友人との出会いを大切にしたいと、相変わらず暇を見つけ妻と二人で出歩いています。特に妻の同級生は車の運転ができないため、私たちしか近寄ることができないので、またの出会いを今度はわが人間牧場に案内しようと、二人で話しました。

「旧瀬戸に 住んでる妻の 友人と 嬉しい出会い 妻も満足」
「宅地内 ゲートボール場 まであって 何とも長閑 羨むほどに」
「こんな場所 住んでみたいと 思いつつ わが家も同じ 人が羨む」
「忘れ物 帰りの道を 引き返す 春は駆け足 夫婦も駆け足」

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