〇毎朝朝顔の花を見るのが楽しみです
私が長期入院から退院して帰ってみると、自宅の庭はまるで植物園のように植木鉢がズラリと並び、びっくりしました。同居している息子が今年は朝顔作りに挑戦しているらしく、息子は毎朝早く起きて朝顔の世話をし、仕事から帰宅してからも外に電気をつけて、成長著しい花の世話を楽しそうに一人黙々としているようです。
その朝顔が1週間前から咲き始め、咲いた花は玄関先に飾って、家族で楽しんでいます。昨日は「団十郎」と名前のついたそれは見事な花が咲き、息子の解説で花の蘊蓄を聞きました。この大量の花をどうするのか?、聞いてはいませんが伊予市街の町家辺りで展示会を開き、カブト虫と同じようにお客さんに配布するようです。
「そんなことして何になるの?」とちょっかいを出すと、相変わらずの反応で、傍で見ている妻は「あなたの若い頃にそっくり」と、息子の肩を持つのです。パチンコや競輪競馬をする訳でもなく、またお酒におぼれる訳でもなく、自分の余力を使って人を楽しませているだけに、理解に苦しむ馬鹿げた行動を、呆れながら見ています。
「わが息子 理解に苦しむ 汗をかく 仕事しながら 楽しそうです」
「今年は 朝顔作り 挑戦し 綺麗な花が 咲き始めました」
「パチンコや 競輪競馬 酒浴びる 訳でもないし 許せる範囲か?」
「妻曰く あんたの若い 頃似てる 私はもっと 意味あることを」