〇様変わりした葬式事情
季節の変わり目は卒業式や入学式など喜びの行事が目白押しで、Fece Bookには連日沢山の記事がアップされていて、知人友人の記事に「おめでとう」と書き込むと自動的に朱色の祝意文字となって相手に届きます。私は長年小・中・高の学校評議員をしているので、毎年この時期になると卒業式や入学式に参列していましたが、去年から今年にかけては新型コロナの影響で来賓出席ができませんでした。
季節の変わり目は高齢者の体には堪えるのか、この2~3ヶ月は知人友人・親友の訃報が相次ぎましたが、新型コロナの影響で葬式事情もすっかり様変わりをしてしまいました。ほんの一年前までは生前の活躍を誇るように沢山の参列者が列をなしていた葬儀も、三蜜を避けるため葬儀の殆どはごくごく内輪な人だけによる家族葬で、それでも最後のお別れをしたいと出かけても、場違いな所へいったような雰囲気で、何となく寂しい思いで帰らなければならないのです。
先日亡くなった友人のお父さんの葬儀に義理もあって参列しましたが、他人は私一人でした。数日後残された年老いた奥さんからわざわざお礼のお電話をいただいて恐縮してしまいました。また先日急逝した水産高校の大先輩の玉井恭介さんが亡くなりましたが、ごく内輪の葬儀だったため、落ち着いたら線香を手向けに行こうと思って、奥さんにお電話を差し上げましたが、亡くなるまでの顛末や思い出話をいっぱいいっぱいさせて貰いました。
昨日パソコンに内蔵している写真を別件で探していると、つい先日玉井恭介さんが主宰して、わが私設公民館煙会所の囲炉裏端で開いた吟行会写真や、時期こそ違えい互い若い頃乗船して遠洋航海に出かけた水産高校の実習船初代愛媛丸の写真が目に留まりました。写真は時間を止めてくれます。懐かしい写真を見ながら過ぎ越し人生や思い出にタイムスリップすることができました。
「コロナ禍で 卒業入学 様変わり 三蜜避けて 出席叶わず」
「コロナ禍で 葬儀事情も 様変わり 家族葬ゆえ 別れ叶わず」
「思い出の 写真は時間 止めてくれ タイムスリップ 在りし日偲ぶ」
「もし私 死んだらどんな 葬儀だろう 馬鹿げたことを 考えました」