〇名残の桜と夕日
昨日の夕方、病院から帰って家庭菜園の草取りをしていると、目の前にそびえる町のシンボル本尊山が夕焼けで赤く染まりました。「そうだ夕日を見に行こう!!」と衝動にかられ、家を出た分かれ道で、「右⇨海と夕日」、「左⇨山と夕日」が頭に浮かび、直感的に左に曲がって「山と夕日+名残の桜」見学と相成りました。
前日の雨嵐で満開だった桜も幾分花を散らせていましたが、桜の名所潮風ふれあい公園の絶景スポットに立つと、眼下に瀬戸内伊予灘の海が開け、遠くに見える山口県八島辺りに綺麗な夕日が沈もうとしていました。既に何人かのアマチュアカメラマンがシャッターチャンスをうかがっていたので、邪魔にならないよう自分の居場所を見つけ、お粗末なタブレット内蔵のカメラで写真に収めました。
夕日に映えた桜も綺麗で、私にとっては思いがけない名残の桜となりました。間もなく喜寿を迎える私にとって、これからあと何年何回桜の見える春を迎えれるのだろうと、今年の桜を見ず2月に逝った従兄弟若松利光や、桜を見ながら愛でる暇もなくつい先日逝った親友玉井恭介さんの顔を思い出しました。
毎年必ず巡り来る季節の移ろいなのに、人を巡る世の中はこうして変化して行くことを思うと、「ああ自分もやがて・・・」と少し感傷的になりました。昨日まで日中は20度を超える暖かい日が続いていたのに、昨日からは一転して花冷えと思える少し肌寒い風で寒さを覚えたので早々に引き上げ、夕暮れの道を帰りました。
「菜園で 草取りしていると 見上げた山が 赤く染まりて」
「分かれ道 右か左か 迷ったが 夕日と桜 両方選ぶ」
「公園の 海を見下ろす 高台に 立って夕日と 桜のコラボ」
「逝きし人 顔思い出し 悲しくて 自分の死後まで 思ったりする」