〇一円玉の行方
今日の朝、家の庭を歩いていると砂利を敷いている玄関先に1円玉が落ちていました。1円玉は白銀色をしているので遠目で見ると、100円や500円と同じように見える硬貨なので、恥ずかしながら淡い期待を持って近づいて見ましたが、残念ながら1円玉でした。私はその1円玉を拾って居間に入り、「玄関先でお金を拾ったのだが、誰か落とさなかったか?」と尋ねると、一斉に私の方に注目が集まりました。
「なんぼ」と家族が聞くので私が「1円」と言うと、「な~んだ1円か」と言って私は無視されました。唯一小学校5年生の孫奏心が、「警察へ届けたら」と言いました。はてこの1円玉を警察に届ける勇気もなく「ネコババ?」して、私の書斎のボランティアに使うために日ごろ少額のつり銭を入れている缶々貯金箱に入れました。
私は長年にわたり金融広報アドバイザーとして活動していますが、時々学校で行われる講座の後の子どもの質問に「もし1円玉を拾ったらどうするか」という子どもの素朴な質問を受けることがありますが、聞くところによると子どもが1円玉を拾って駐在所へ届けても、駐在所のお巡りさんは拾得物の調書は取らず、届けた善行を褒めてその1円をご褒美にくれるそうです。
「1円をバカにする者は1円に泣く」ということわざ通り、1円が足らなくても欲しい買い物はできません。1億円も元は1円の集まりなのです。毎日ニュースでその日の東証株価が紹介されていますが、ダウ平均で「〇〇円〇〇銭」と言っていますが、現在の通貨には1円以下はありません。机の上に1円玉を置いて口を近づけフッと息を吹きかけると宙に浮くほどアルミ硬貨の1円玉は軽いものですが、軽いながら1円はお金の基本であることを忘れてはなりません。
「玄関先 1円玉が 落ちていた ゲスな私は 100円かも?と」
「金 拾うた なんぼだった 1円と 言うとみんなは な~んだ1円」
「1円を バカにする者 1円に 泣くとことわざ 戒めている」
「駐在所 届けるべきか 迷ったが そんな素直な 勇気もなしに」