人間牧場

〇ウォーキング途中の立ち話

 秋も次第に深まり、昨日は日中でも15度を下回るような、この秋一番の冷え込みで、寒いのが苦手な妻は石油ストーブヒーターの温風を、コタツに引き込む蛇腹タイプのパイプを納戸から出して、少しの間試験的にストーブを入れていました。

 今朝もいつものように午前4時に起床し、午前5時にLEDの懐中電気を持ってウォーキングのため家を出ました。外は真っ暗で懐中電灯で足元を照らしながら歩きました。上灘漁港の突堤まで歩き引き返し始めると東の空が明るくなり、本尊山や明神山が浮き上がって見えました。

 一昨日の朝は交差点付近で、パジャマ姿で手提げバッグを提げた白髪の老人に出会いました。あとから追っかけて来た奥さんの話によると、その方は昨日まで入院していて退院したばかりのようで、どうやらお酒が好きなため酒店の自動販売機でワンカップを買うためにウロチョロし、方向が分からなくなったようでした。ああここにもお年寄りの難儀話があるのかと思いながら帰宅を勧めその場を離れました。

 しばらく歩くと鉄橋下で、歩いている夫婦連れに出会いました。何と二人は手を繋いで歩いているのです。見た感じ愛を確かめる手つなぎではなく、少し歩くのがおぼつかなくなったご主人の介添え的な手つなぎでした。ここでも少しのお間立ち話をしましたが、「歳をとった」「近頃体力も気力も減退している」「この先が不安」「どちらかが先に逝ったらどうしよう」などなどの悲観的な話に同調しながら聞き手に回りました。

 しばらく歩くと、ラジオ体操会に出かける途中の親父の妹に出会いました。80歳を有に超えている叔母は叔父に先立たれたものの隣に住む息子夫婦もいてとにかく元気で、「おはよう」のあいさつも、近況会話も弾んでいて、年下の私が逆に元気を貰うほどでした。生き方色々、人生いろいろ、私も色々ですが、せめて叔母に負けないよう今日も元気に過ごしたいと思いました。

「ウォーキング 最近めっきり 寒くなり 加えて夜明け 遅くて真っ暗」

「LED 懐中電灯 あるお陰 足元照らし 約1時間」

「ウォーキング 途中色々 人に逢う 立ち話しつつ 悲喜こもごも」

「80歳 越えた叔母さん 元気そう 逆に激励 されて胸張る」

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