〇お金を貯める目的
お金にはご縁の少ない自称貧乏人の私なのに、何故か40年余りの長きにわたって金融広報委員会から委嘱を受け、金融広報アドバイザーを今もしています。高度成長期の40年前に始めて委嘱を受けた時の肩書は貯蓄推進員でした。
以来様々な金融に関する研修会に参加して知識を得たり、自らも浅学菲才ながら様々な集会で貯蓄の必要性を説いて来ました。ふと気がつくのはこの40年間で「お金を貯める目的」が少しずつ変化していることです。ちなみに35年前の調査で貯蓄目的の第1位は「「病気や不治の災害への備え」、第2位は「子どもの教育資金」、第3位は「老後の生活資金」の順でした。
ところが昨年の調査結果を見ると、世の中の少子高齢化を反映してか、第1位は「老後の生活資金に充てる」、第2位は「病気や不治の災害への備え」、第3位は「子どもの教育資金」と順番が変わっているようです。働いて所得を得なくなった後、所得が高かった頃の水準で、安心して老後の生活ができるようにするためには、貯蓄をすることは当然のことですが、じゃあどうすればお金を貯めることができるのでしょう。
現代は「年金などの社会保障も充実しているし、生活できないようになったら生活保護も受けられるから、無理をしてまで貯蓄をする必要はない」という安易な考えで、「今を楽しむ」という人も多いようですが、自分の生活設計を立ててみて気がつくのは、「老後の生活資金」の多さです。つつましやかに暮らしても現代は、日々の暮らしにお金のかかる時代で、年金だけでは当然足らないし、その足らない分をどこから持ってくればいいのか、その疑問がお金が貯まる一番の近道なのです。
物議を醸した「老後の生活資金2千万円」問題は暗に貯蓄の必要性を説いていますが、日本人が100歳まで生きる時代となった今こそ、若い時にしっかりと生活設計を立て、一定額の貯蓄を心がけることが、悔いなき人生を過ごす近道のような気がしています。
「お金とは 不思議なものだ 人生を 生きて行くのに 絶対必要」
「金貯める 一番目的 何だろう 老後のためと 老後気がつく」
「貯めたとて 利子もつかない 今だけど キリギリスより アリの生き方」
「若い頃 生活設計 立てたから 今が幸せ 老後も何とか」