人間牧場

〇モンシロチョウは害虫?

 秋祭りのシーズンに入ったものの、今年は新型コロナウイルスの影響で神輿運行も中止となり寂しい限りです。秋も深まり朝晩は肌寒さを感じるようになりましたが日中は、体を動かすと汗ばむほどで、畑のあちこちではモンシロチョウが何匹か飛んでいます。

 モンシロチョウは家庭菜園に植え付けたばかりのキャベツやブロッコリーの葉っぱに止まって卵を産み付けるのです。卵は数日で青虫になって、ひどい時はまるでレースのカーテンのように食い荒らすのです。そのために植えると間もなく防虫ネットを張って防いでいますが、防虫ネットが足らなくなった無防備なキャベツやブロッコリー目がけてモンシロチョウがやって来るのです。

 青虫は保護色のためその存在が分かりにくく、取ったつもりでも見落としたり、所用で見回りができない時が続くと、あっという間に食べ尽くされてしまうのです。殺虫剤で防除すればいいのでしょうが、安心安全をモットーにしているわが家ではそれも出来ず、モンシロチョウを見つけると防虫網で捕獲して殺処分するのです。

 それを見ていた孫奏心が、「おじいちゃん、チョウチョを殺すなんてひどい」と叱責されました。訳を言い青虫の話に誘導しましたが、あまり効果がなく私は「チョウチョをいじめる悪者」になっているようでした。チョウチョが畑を飛び交う風景は何とも言えない長閑さです。先日近所の人が菜園で野菜に殺虫剤の消毒をしていました。殺虫剤で青虫を退治する人、チョウチョを捕まえて殺す私、青虫を捕まえて踏み潰す人、殺虫剤をかけた見た目綺麗な野菜を食べる人間、どれが一番いいのか、孫の一言が頭の中でグルグル回っています。チョウチョは害虫?。

「秋祭り シーズンなのに 日中は 畑にチョウチョ 長閑に飛んで」

「飛ぶチョウチョ 防虫網で 捕獲して 殺す我見て 孫が叱責」

「青虫は 保護色ゆえに 探しても 目につきにくく 葉っぱはレース」

「人間は 見た目綺麗な 物好む 殺虫剤を かけてる知らず」

 

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