〇トリアージという言葉の意味
昨日は定期健診の日でした。8時30分から受付・診察の予約なので、通勤時間と重なって市内での渋滞があるかも知れないという予測をして、自宅を少し早めの午前7時に出ました。普通であれば40分ほどで到着する予定ですが、病院の入り口付近で少しだけ渋滞に巻き込まれ、結局病院に着いたのは午前8時でした。自動受付機で受付を済ませ、2階の検査場で検尿などの検査を終え、外来診療受付を済ませて外待合で診察順番を待ちました。
水曜日の午前中ながら待合室の椅子は、コロナ対応のため真ん中の席がに貼り紙がされ、間隔を置いての着席のためほぼ満席状態でした。患者さんの中にはいくつもの病気を抱えている人も多く、またそれなりに勉強しているのか、知ったかぶりで病気の知識を、隣の席の人にさも得意げに話をしていました。その人から「トリアージ」という聞き慣れない言葉を聞きました。大災害が発生し避難所が著しく不足する状況の時、避難所の利用者に自宅を失った人、高齢者、しょう害者などに優先順位をつけて受け入れる仕組みです。
その人が、「大災害の時なら分かるが、新型コロナのような時にこのトリアージで優先順位をつけられると、私のような疾病持ちは健常な人に比べ助かる比率が低く、黙っていると処置もされず殺されかねない」と話されました。助からない命に時間をかけるより、助かる可能性が大きい順に2人、3人と救う方が「正しい」という理論も分かりますが、命の選別や命のランク分けはあってはならないと思い、その人の話を興味深く聞きました。
新型コロナの流行がによって、私たちの身の回りでも「トリアージ」のような様々な横文字言葉が飛び交うようになりました。知ったような顔をしてはいるものの、私たち一般市民にはその意味さえも知らず知らされずやり過ごしていますが、デジタル手段を持たない一般市民には、オンラインやズームなどさえもまるで別世界の話なのです。待っているとその内デジタル表示に自分の番号が表示され、中待合を経て診察をしてもらいました。今回も異常が認められずホッとしましたが、次回は正月明けの1月6日の予約を取って病院を後にしました。
「三ヶ月 一度の定期 検診に 出かけ受付 待合室で」
「病院の 待合室は ほぼ満員 隣に座った おじさん熱弁」
「トリアージ 知っているかと 尋ねられ あんたは偉いと 誉められました」
「もし順位 つけられたなら 何番か? 言われてドキリ 処置なしあの世?」