〇史談会での学び
2ヶ月に一回の割合で年6回開かれる双海史談会も、早いもので65回を数えました。史談会は双海町史改訂版の発行に携わった人たちが中心になって10年前に始めましたが、中心的役割を果たしてもらった初代会長の中嶋さんは既に亡くなり、新しい人に引き継がれ今日を迎えています。幸い中尾先生が事務局長を務めてくれているので、ゆるぎない活動が続いていることは何よりも嬉しいことです。
先日行なわれた例会では大久保八十八ヶ所が取り上げられました。元役場職員で石久保に住んでいる駒沢一憲さんが、病床にありながら年月をかけて調査し、磯田先生や公民館職員のバックアップで、その全容がほぼ解明されたことは賞賛に値する出来事で、例会には駒沢さんも古文書を持ち込んで話をしてくれました。3月11日には史談会のメンバーで、大久保八十八ヶ所のおもだった場所を訪ねる計画も決まりました。
2月25日に子ども体験塾で正法寺や石久保公民館周辺の25ヶ所を歩いて回るウォーキングも予定されていて、先日その下見調査も行いました。facebookへの小西さんの書き込みでふと気がつくと、仲間内で回ろうと始めた上灘八十八ヶ所参りも、まだ半分しか回っておらず、みんなの日程が合わず立ち消えになっていた参拝ウォーキングを、ご指摘どおり一つひとつ片付けなくてはと、自責の念に駆られました。
ふるさとの歴史は紐解けば紐解くほど色々な事実が分り、とても楽しく学んでいます。双海の歴史を観光に生かせないかと、これまではそういう視点で歴史を見ていましたが、これからはむしろ地域の人々に遺し伝えることに主眼を置いた活動にも、気を配らなければなりません。それが今に生きる私たちの務めなのかも知れません。駒沢さんに感謝しつつ・・・・。
「ふた月に 一回開く 史談会 新たな事実 次々明らか」
「執念で 八十八ヶ所 調査した 資料説明 かつての同僚」
「これまでは 観光ばかり 目を向けて いたがこれから 遺し伝える」