〇今日は妻の誕生日です
facebook上に、「今日は〇〇さんの誕生日です」と、友だち600人の誕生日を知らせる連絡が届きます。その都度「誕生日おめでとうございます」と書き込んで祝福していますが、自分の家族の誕生日となると、自分のWritingCalendarが手元に届けば、忘れないように書き込んでいるものの、急に問われると「はていつだったかな?」と首を傾げてしまうのです。
今日9月12日は妻の70回目の誕生日だそうです。昨日まですっかり忘れていて、昨晩明くる日のスケジュールを組み立てるのにCalendarを開け、「妻繁子誕生日」と書いているのを見て、滑り込みセーフで思い出しました。早速プレゼントの準備をしました。プレゼントといっても人様のように真っ赤なバラを、年齢の本数用意をするようなキザなことなどできるはずもなく、いつものように白い封筒を用意し、黒いサインペンで「繁子さんへ。誕生日おめでとう。いつもありがとう。いつまでも健康で長生きして下さい。進一より」と歯の浮かない程度の質素な美辞麗句を書き、封筒の中へ金一封を入れて、夕食後居間で手渡しました。
一日早いサプライズに驚いたのか、妻は毎度のことながら嬉しそうに「ありがとう。嬉しい」と満面に笑みを浮かべて喜んでくれました。今朝若嫁が内孫二人に「今日はおばあちゃんの誕生日よ」と言うと、2年生の孫希心が「今朝はおばあちゃんに真心こめておはようと言ってあげたよ。それがプレゼント」と、早くもしたたかな一面を覗かせていました。今年は妻にとっても私にとっても特別な誕生日です。70歳の大台に乗ることもさることながら、15年間親父の世話をしてくれたこと。親父を自宅で見送ってくれたこと。仏事全般を滞りなく済ませてくれたことなどですが、特に母亡き後の15年間、嫌な顔一つせず親父の宅介護をし終えてくれたことには、感謝しても感謝しきれない気持ちです。
まだまだ若い若いと思っていたのに、私も妻も早くも70歳です。老い先のゴールのテープもちらほら見え隠れしてきました。これからがこれまでを決めると考え、これからもしっかり生きて行こうと二人で誓い合いましたが、妻もそろそろ来年の春にはパート勤めを終えさせようと思っています。お互いよく働きました。これからはもっともっと人生を楽しもうと、二人で話しました。だ・と・さ。
「誕生日 迎えた妻は 七十歳 あっという間に 歳を重ねて」
「誕生日 スケジュール表に 書いていた お蔭で前の日 思い出したよ」
「封筒に 短い言葉 筆ペンで 書いて寸志を 手渡しました」
「十五年 親父の面倒 看てくれた 今年特別 中身は一緒」