〇収穫祭話題あれこれ
③水の確保
人間牧場での活動には水がつきものです。最近はトイレまで水を大量に使うので、水の確保はとても重要です。人間牧場の水は地元池久保の西嶋さんが農業用に大きな水槽で確保している、毎日流入する新鮮な水を無理を言って分けてもらっています。その水を水平線の家の屋根裏に置いたステンレスタンクに貯め、落差で水圧を確保し流し場とトイレに使っていますが、ドラム缶一本分のこの水ではいつも水不足気味で、使った食器の後片付けもままならないのです。人間牧場にはロケーション風呂という五右衛門風呂の小屋を持っていますが、そこで使う水を確保するためウッドデッキの下に、ステンレス製の小さなタンクを設置していますが、これも風呂に水を大量に使うと不足気味なのです。
そんなこともあって飲食を伴う行事には、用意したポリタンク3個を使ってその都度浄水道の水を汲み、軽四トラックの荷台に積んで運んでいます。今のところその労働は左程苦にはならないのでこれからも続けたいと思っています。昨日は総参加人数が60人近くになったので、ポリタンクの水は私が2個、赤石さんが3個用意して運びました。
私は人間牧場を造るに当たって極力費用をかけないよう、再利用できるものは再利用しようと思いました。ゆえに2つのステンレスタンクは親類の従兄弟からいただき、風呂を沸かす灯油ボイラーも水道設備工事会社から使い古したものを無償でいただきました。その従兄弟が65歳を機に廃業することになったため、お願いしていた適当な大きさのステンレスタンクをゲットすることが出来ました。早速そのタンクを乗せる土台を廃業した従兄弟に頼んだところ、昔の仲間がステンレス製のこれまた立派な土台を無償で造ってくれたのです。早速土台を置く基礎工事を始めるべく地元の土木業者に収穫祭に間に合わせるべく仕事を頼みましたが、台風による大雨で災害が発生しその対応に追われているため、今回は間に合いませんでした。
来週には基礎工事をやると土木業者から連絡が入っているので、その後水道工事をしてもらい、これで長年の水不足はどうにか解消できそうですが、人間牧場は慢性的な水不足だったゆえに、水の有難さを実感し続けた8年間でした。水もトイレも文化のバロメーターです。水を湯水の如く使おうとは思いませんが、活動に必要な水だけは確保したいとアグリとカルチャーの両方を目指す人間牧場だけに、余計思うのです。
「この8年 水の不足に 悩まされ ゆえに大事と あらため気付く」
「活動に 水はつきもの その度に ポリタン積んで トラック走る」
「従兄弟から 貰い受けたる ステンレス タンク三つ目 そろそろ設置」
「金かけず 質素倹約 するために 知恵を使って 様々工夫」