人間牧場

〇どうも体調が可笑しい

 6月13日の朝、手袋の中に忍び込んだムカデに刺されて呼吸困難となり、救急車で日赤松山病院へ運ばれてから、そのことが原因なのかよく分りませんがその後体調が思わしくなく、この2~3日は微熱と咳が出てまるで雲の上を歩いているような感じがしました。そうかといって私が実行委員長を務めていることもあって、スタードームキャンプを体調を理由に休むこともできず、どうにか役目を果たし無事終えることができホッとしています。
 キャンプが始まる前日、私は新装なった愛媛県立中央病院で定期健康診断を受けました。本当は5月末に受ける予定でしたが、病院側の移転ゴタゴタもあって、1ヶ月伸びてしまったのです。勝手知ったる病院と違い、近代的に生まれ変わった病院は、まるでホテルのような行き届いた雰囲気でしたが、行く場所も分らず、その都度そこここに立っている説明員に尋ねながら血液検査、エコー検査、内診と順番に進みました。
 血液検査の結果はオンラインで結ばれていて、エコー検査をしている間に主治医のところへ届くようなシステムになっていました。エコー検査もこれまでのようにワンフロアーをカーテンで仕切っただけのものとは違い、個室で受けました。

 「上半身裸になってベットに仰向けに寝て下さい」検査技師の言うがままに寝そべると、やがて検査技師が私の腹部にゼリーを塗り始めました。エコーカメラの端末が滑りやすくするための措置ですが、気持ちが悪いと言うのが正直な感想です。若くて美人の(暗くてよく見えないので)検査技師が「はい、大きく息を吸って、そこで止めて下さい。はい楽にして」と矢継ぎ早私に命令し、私もその言葉に呼応して検査を受けました。いつものエコー検査より少し長めの時間だったため、「もしや病気が見つかったのでは?」と少し不安になりました。その後その検査技師は「見落としてはいけませんので、もう一度替わった担当者が検査します」と言って、別の検査技師が手馴れた手つきで検査を始めました。私の心配は募るばかりで、これは大変と観念しました。やがて検査が終わり、「検査の結果は内診の先生から説明を受けて下さい。ご苦労様でした」とお辞儀をされ、検査室を出ました。

 病院の待合室は、病気にかかった人が来るのですから当然なのでしょうが、見慣れた顔の人が次々に現れ、「胃を全部取った」とか「3分の2取った」とかの話で持ちきりでした。私の顔を見るなり、「あんたはどこが悪いんぞな」と聞き返してくるのです。その都度概略説明をするのですが、こうも大勢の顔見知りの人が多いのでは、説明に困ってしまうのです。
 そのうち、クラークさんが「若松さん、中へお入り下さい」と案内され主治医の前に座りました。主治医の先生はパソコンに映し出された血液検査のデータやエコー写真を見て、「検査結果はいいようです。その後体調は如何ですか?」と尋ねられたので、「はい、先日ムカデに刺された以外は、すこぶる健康です」と少し嘘つきの発言をしてしまいました。先生はその言葉を信じたのか、内診もせずに次の予約日をさっさとパソコンに入力し、これにて一件落着です。ムカデに刺されて以来どうも体調が可笑しいと思っていますが、これが単なる風邪なのか、ムカデが災いしてるのかは、もう少し様子を見る必要があるようです。今朝はとりあえず近所の医院へ、風邪の症状を理由に診察を受けに行こうと思っています。今日は午後から、明日は午前中、講演予約が入っているので、体調が悪いからといって休む訳には行かないのです。

  「体調が 今一なのは ムカデかも よからぬ考え 頭を過ぎる」

  「体温計 妻が差し込み 検温す 38度と 少し高めだ」

  「食欲も 全然なくて 大弱り まるで雲上 歩いているよう」

  「病気だと 妻が優しい これからも 時々病気 妻に怒られ」

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