〇愉快な仲間たち
私には青年時代の仲間、公民館に勤めていたころの仲間、現職のころ培った地域づくりの仲間、ボランティア活動を志した仲間に加え、退職後自分自身の意志で造った人間牧場につながる仲間など、人も羨むほど沢山の仲間がいます。それらの仲間は今も陰陽に私を支え続けてくれていますが、中でも退職後の私の生きがいともなっている人間牧場つながりの年輪塾というグループは、私が塾長をしているだけに、心許して夢を語れる愉快な仲間たちなのです。
私塾年輪塾は5年前に立ち上がりました。私が代表を務めている21世紀えひめニューフロンティアグループが私の肝入りで、双海町東越の廃屋を借りて始めたのは、平成3年5月11日でした。春は青春塾、夏は朱夏塾、秋は白秋塾、冬は玄冬塾と称し、1年に4回、10年で40回を目指して開塾したフロンティア塾とは少し違っている年輪塾は、今のところ不定期ながら先人に学ぶことを塾是として、2年1期でこれまで2期を終えました。1期目は民俗学者宮本常一、2期目は二宮金次郎(尊徳)、3期目の現在はジョン万次郎をテーマに学習を続けているのです。
宮本常一から学んだ「歩く・聞く・見る」も、二宮尊徳から学んだ「経済と道徳の融合」も、私たちには全て新鮮で、1期毎に開く公開セミナーもノンフィクション作家佐野眞一さんや、二宮尊徳七代目子孫の中桐万里子さんから多くのことを学びましたが、3期目はジョン万次郎を研究している高知県土佐市の青野博さんを講師に迎え、第一歩を踏み出していますが、今回はジョン万次郎の生誕地に近い四国南西部に住んでいる塾生が中心になって、運営に深く関わっているものの、それぞれが県境を越えた遠隔地なため、メールや電話でのやり取りしかできず、打ち合わせは塾長の私と清水和繁塾頭、米湊誠二大番頭、松本宏小番頭、浜妥久男塾生第一号、真鍋幸一運営委員、永井誠一運営委員がその都度打ち合わせと称して集まり、他愛のない話を織り交ぜながら楽しくやっているのです。
昨日も大番頭行きつけの「ふじ」という松山市駅裏の居酒屋で、夕方6時30分から始めました。この店の特徴は料理がビッグで美味しく、とにかく安いのです。会費3千500円2時間飲み放題ですから、いつも「これで儲けるの?」と首をかしげますが、薄利多売とでもいうのでしょうか、いつもお客さんが絶えない普段着で行けるお店なのです。
昨日は12月15日に迫った年輪塾の打ち合わせと、今後の進め方にについての議題でしたが、それぞれがそれぞれの思いを持っていて、今後の展開が中々楽しみになってきました。人間は楽しく日々を暮らすことも大切ですが、明日に夢を持ってきることはもっと大切です。気がつけば愉快な仲間たちは退職組と現職組に色分けされていますが、どうやら人生の生き方や目指すものは同じ方向のようです。