〇広島県公民館大会(その2)
私の携帯電話も相手たる公民館担当の携帯電話も、知らず知らさずのまま講演依頼の文章を信じて出かけた私のいい加減さを、深く反省しましたが既に後の祭りでした。とりあえず時間が迫っているので市役所の位置をカーナビで呼び出し、僅かの距離にあることを確認し走ることにしました。ふと近くに何度か講演で行ったことのある生涯学習センターの存在を思い出しました。記憶を頼りにカーナビの案内言葉を無視して走ると、右手に生涯学習センターの入った建物が、ラッキーにも見えてきました。路側に車を駐車し急いでエレベーターで生涯学習センターのある4回まで行き、受付で訳を話すと、私の顔を覚えてくれていた女性職員が問い合わせをしてくれ、公民館大会のある場所が市役所の隣の、広島県民文化センターふくやまであることが分かり、急いで車に戻り走らせました。
急ぐ時はこんなものかと思うほど、幾つもの信号の待ち時間がやたらと長く感じました。幸運にも立体駐車場3階に車を止めることができ、エレベーターで一階まで降り講演30分前に何とか会場入りすることができました。案内されたステージ裏の楽屋で担当の方は、最初の企画段階で使うはずだった会場がその後変更になったのを買いなおさなかったと詫びられましたが、まあ済んだことですが講演前のドタバタで身も心もすっかり動転してしまいました。
私の講演は10時40分きっかりに始まり、12時10分まで淀みなく話すことができ、何とか責任を果たすことができました。夕方の会議スケジュール予定が入っていたので、用意してもらった昼食も取らず引き上げ、やや強くて時折激しく降る雨の中を松山まで帰り、ゆっくり間に合った会議を済ませて夕方往復300キロの講演小旅行を終えました。
思い返せば講演が終わって直ぐに、広島県公蓮の城戸常夫会長が、事務局長さんとともに楽屋へあいさつに見えられ、少しの間懇談ました。会長さんは県議会議員なので直ぐに帰る予定だったそうですが、私の話に共感共鳴して、最後まで聞いたそうです。私の話の中で述べた「行政に当てにされない公民館」のくだりには特に同感だったようで、コミュニティ行政という名の元に、公民館を自治振興センター化しようという動きが全国に広がっていて、危機感を抱いて全公蓮や文部科学省へアプローチするものの、色よい返事は返ってこないそうです。
私の友人の高松市三谷コミュニティセンター長の溝渕さんともこの話は折に触れ話していますが、行政が教育に介入し過ぎたり、公民館がそのことに無頓着で何の対策もしないことが、大きな大きな問題だと思うのです。まあこの話はいつか文章化したいものです。
今回はマイナス的ハプニングとプラス的幸運が重なったものの、結果的には私の強運に助けられました。家を出るとき妻が、「台風の影響で天気が荒れているので気をつけて」と注意を受け出発しました。念願だったバラ公園のバラも雨に逢うこともなく、見学することができたことはラッキーでした。秋の深まりを感じる10月17日水曜日の一日は、私にとってとても長く感じる思いで深い一日となりましたが、そんな一日も私の過去となってしまったのです。
昨晩書き残したブログを書こうとPCにスイッチを入れると、早速私の講演を聞いた府中町府中公民館の折出さんはじめ、3人の参加者から感想めいたメールが届いていました。嬉しい反応に目を細め、今朝にでも返信のメールを送ろうと思っています。
「幸運と 機転が利いて 何事も なかったように 講演終える」
「慌てるな 化粧台上 バラが言う 危機な時ほど 性根を据えて」
「降り出した 雨も私に ほほ笑んで 鼻歌交じり しまなみ海道」
「車ゆえ 一日往復 300キロ 物ともせずに 仕事を終える」