人間牧場

○人間牧場千客万来

 昨日は人間牧場へ社会教育実践交流集会実行委員会のメンバーがやって来るというので、朝から大忙しでした。普通の来訪であれば別にどういうことはないのですが、昼食をするとなるとたとえ少人数でも、それ相応の準備が必要なのです。前日の夜妻に頼んでいたお米を1升研いでもらったり、味噌汁の具となる鱧や豆腐、シイタケ、薬味のネギなどを刻んでタッパに入れ貰い、加えてギノー味噌さんからいただいていた味噌や、ポリタンク2つに飲料水を積み込み、午前8時に自宅を出発しました。
 この日はまちづくり双海人のメンバーもピザ釜を使って色々な商品の試作をするようで、移動式ピザ釜の実験も試みるとあって朝から大忙しで、ピザ釜を造る戸田さんは私より一足先に到着して、倉庫から新品の草刈機を取り出してせっせと草を刈っていました。

食後の私の話

 昨日は天気もよく、海の彼方には真っ白い入道雲が湧き立ち、夏真っ盛りの暑い一日でした。戸田さんは一人で重い耐火煉瓦を車から降ろしていたため、すっかり準備の整った私も手伝うことになりましたが、この作業はかなりの重労働で、フーフーいいながら朝から大汗をかいてしまいました。
 そのうち松本さんや富田さん家族、それに10時に下灘コミセン前で待ち合わせた人たちも集まって、総勢15人ほどの賑やかな声が行き交いましたが、県内から集まり人間牧場への来訪は初めていう方々は、その眺望の素晴らしさに一応に驚いた様子でした。
 昨日はのんびりゆっくりの交流会だったので、時間を気にすることもなくかまどに火を入れ、ご飯と味噌汁を作りました。家では魚の粗料理を除けばまったく料理をしたことがないのに、ここではご飯を炊いたり味噌汁を炊くのも、全て私がやらなければならないのです。現代人はいつの間にかガス釜や電機釜、電子レンジなどの調理器具に馴れて、焚き火をすること、日で調理することすら出来なくなっているからです。

新しくできた移動式ピザ釜と松本さん
作業小屋でピザ作りする双海人の面々

 11時半にはすっかり料理も出揃いました。私の妻と松本さんの奥さんが用意した漬物やサラダ、じゃこ天、ピザ釜で焼いたアジの開きなどに加え、ピザ釜2基で焼いたピザ等が次々持ち込まれ、まあ豪華な食事と相成りました。ご飯は一升一釜、味噌汁は一鍋炊きましたが、昨日はご飯も水加減やかまどの火加減も抜群でいい具合に炊けたし、味噌汁も完食でした。みんな破顔一笑ならぬ破顔一升といった感じで満足の手合いでした。
 戸田さんが持参したハウスみかんも好評だったし、人間牧場に植えているブルーベリーも収穫体験したり冷蔵庫で冷やして食べてもらいましたが、ボール一杯のブルーベリーを跡形もなく食べてしまいました。食後は少しの時間私の出版した夕日徒然草を基に、腹ごなし程度のお話を聞いて貰いました。残暑厳しいとはいいながら、人間牧場にも秋の気配が漂い始め、時折吹く心地よい風が頬を撫でました。

たわわに実ったブルーベリー

 

インフォメーションサービス

 社会教育実践交流集会実行委員さんとまちづくり双海人の交流会もでき、2時過ぎに全員が山を下り帰って行きました。私は片付けや火の始末の確認、戸締りをしたりした後、摘み残したブルーベリーを収穫しましたが、傍にミツバチの巣箱を置いていてブンブン音がしていたため、危ないと思って摘み取らなかった熟したブルーベリーの実を、ボールに二つも収穫することができました。お土産にいただいたピザとボール二つのブルーベリーに妻は驚いた様子でした。早速食べましたが大粒の完熟した実はとても美味しく、これからしばらくの間、冷やして食べるべく小分けをして保存していました。
 一週間後の来週はまちづくり双海人のツアーや、愛媛大学学び直しの学生たちの講義と、ここのところ人間牧場も千客万来といったところです。その都度私も昨日と同じように忙しい日々が待っているようです。

  「牧場に 千客万来 人が寄る その都度私 右往左往す」

  「自宅では 料理事など しないのに 牧場来ると 飯まで炊いて」

  「ミツバチと 同じく牧場 人が寄る 楽し新し 美しいから」

  「来週も 牧場大勢 人が来る 笑顔真心 これが第一」  

 

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