○何をするでもない長閑な一日
お盆の帰省ラッシュが早くも始まり、伊予インターと内子の間では午前10時頃に8キロの渋滞が発生したと新聞やテレビが報じていましたが、丁度その時間に私たち夫婦はお墓参りのため海岸国道を通って、八幡浜を目指していました。海岸国道は見晴らしもよく、人間牧場の畑でシキビを取るため軽四トラックで出かけましたが、信号も渋滞もなくスイスイと走りました。私の愛用軽四トラックは冷房がついていない、いわゆるエコカー?なので、両側の窓を一杯開け、自然の風を取り込みながら気持ちよく走りました。
妻の実家のお墓は、八幡浜湾を一望できる高台にあります。大法寺の駐車場に車を止めてゆっくり石段を登りましたが、水桶とシキビを持っての坂登りで大汗をかいてしまいました。シキビを立てて水を入れ、先祖代々の墓の頭に水を掛け、線香を手向けてねんごろに祈りましたました。
帰路お寺の境内で、古い友人井上さんに出会いました。聞けば私の入っている五行歌の会の会員でもあるそうで、不思議なご縁を感じました。その足で妻の実家に立ち寄りましたが、両隣に住んでいる妻の二人の兄たちも既にリタイアして、悠々自適の暮らしをしていて、在宅中だったので会話を交わし早々にお暇をしました。
涼しいうちにお墓参りしようと出かけたため、その足で久しぶりに温泉でも楽しもうという相談がまとまり、伊方の亀ヶ池温泉へ向かいました。途中道の駅や風車公園に立ち寄り、かすかな音を立てて回る風力発電の風車を真下から見上げ、その大きさに感心していると、一台の車が上がってきました。子ども連れのご家族のようでしたが、年配のお母さんは「双海町の若松さんじゃないですか」と尋ねられました。「はいそうですが」と返すと、どうやらこの方は西予市宇和町出身の方らしく、帰省している娘さん家族とドライブの途中のようでした。「あなたの話は2~3度聞いたことがあります」と立ち話の会話に花を咲かせました。
温泉は午前中のため比較的空いていて、サウナや温泉でたっぷり気持ちよい汗を流しました。ここでも2~3人の知り人に声をかけられ、変なことはできないと自覚しました。レストランで昼食を取り、わが家へ2時過ぎに帰り、夫婦水入らずのドライブはあっという間に終りました。
息子夫婦も孫たちを連れて実家へ行っていて留守をいいことに、久しぶりにのんびりごろ寝の午睡を楽しみました。夕方から畑に出て家庭菜園で少し作業をしたり、トマトやピーマンを収穫したり、何をするでもない長閑な一日を、仕事が休みの妻とのんびり過ごしました。
「のんびりと 何をするでも ないままに 妻と二人で ゆっくり過ごす」
「携帯を ズボンポケット 入れたまま 洗濯されて ×××・・・・」
「久しぶり 妻と二人で ドライブを あちらこちらで 知り人会いて」
「賑やかな 二人の孫も いないので セミの鳴き声 聞きつ昼寝を」