○高知県四万十市文化講演会に招かれて
昨日は高知県四万十市夏恒例の第31回市民文化講演会に招かれ、片道150キロの山間の道を自家用車で出かけました。自宅を暑い最中の午後2時頃に出て、長浜~大洲~城川~日吉~広見~松野と見慣れた長閑な農村を走りましたが、松野辺りでは早くも稲が黄金色に色づいて、暦の上での立秋を思わせました。この日のきっかけは、もう20年もの長きに渡って親友を続けている、旧西土佐村の職員で西土佐教育事務所の所長をしている和田さんからのの声掛りなのです。「夕食でも一緒に食べよう」と誘ってくれていたので、途中彩花という国道沿いのお店に立ち寄っ、て顔見知のママさんと世間話に花を咲かせ、少し早めの午後5時頃の到着となりました。会場となっている西土佐ふれあいホールは教育委員会の出先事務所があるので何度も訪ねていますが、ここのステージに立つのは初めてなのです。ふれあいホールは円形で、失礼ながらこんな田舎にこんな建物が?と思うほど立派で、バックの照明も夕日の町のイメージ宜しく、茜色にするなど配慮をしてくれていました。
事前に自宅へ電話がかかって再会を約束していた、タウンポリス西土佐会長の篠田楠雄さんがお土産を持って来てくれていました。篠田さんと最初にどこで出会ったのかは残念ながら思い出せませんが、元気なご様子で和田さんに頼み二人で記念写真まで撮りました。篠田さんは宇和島への所用ができて、講演会には出れないと少し残念そうにいいながら、再会を約束して分かれました。会場準備の終った四万十市生涯学習課の名本課長や稲葉補佐、担当の高橋係長と名刺交換をして、立ち話の打ち合わせや事務手続きをしました。私が用意をして欲しいと頼んでいたDVD映写の準備も整っていましたが、僅か90分の講演時間なので急な思いつきで、失礼ながら取り止めることにしました。
赤橋近くの食堂で軽い夕食を済ませふれあいホールへ帰ると、1時間も前だというのに早くも民宿舟母のおばちゃんたちが顔を見せ、懐かしく近況を報告し合いました。私は本職を退職した7年前、和田さんや中脇さんの頼みで、西土佐村内の20ヶ所の集落を回って講演をしたことがあります。そんなこんなで顔見知りも多く、この日も嬉しい出会いが何人もありました。
四万十市では文化講演会に私を含めて6人の講師を用意し、リレー講演会とするユニークな企画のようで、元プロ野球選手の山沖さん、京都市芸術文化協会理事長の村井さん、明星大学教授の関さん、総合ケアシーザル理事長の宮原さん、作曲家の森さんなど、ポスターを飾る人は第一線で活躍している理論家の方々ばかりで、論理家は田舎者の私一人のようでした。でも臆することもなく長年の実践から生まれた論理を、私の演題である「新しい発想で生きる」と題して楽しく話させてもらいましたが、90分間寝る人もなく爆笑しながら楽しく聞いていただきました。
講演が終わると近くの小さな居酒屋で顔見知りの6~7人が集まり、小宴を開いてくれました。大宮産業の竹葉さんたちも顔を見せてくれ、22時30分まで大いに気を吐きながら交友を暖め、和田さんと篠田さんを帰り道で降ろし、三間インターから高速に乗って伊予インターまで走り、深夜12時過ぎに自宅へ到着しました。世の中便利になったもので、遠いと思われる高知県四万十市までの往復300キロを、泊まることもなく日帰りできるのです。今回も多くの方々と深いご縁をいただきました。
「四万十市 文化講演 招かれて 知り人多い 前にて話す」
「土産持ち 顔を見に来る 人もいて ただただ感謝 せずにいられず」
「われ以外 全ての人は 有名人 それでも臆せず 熱弁ふるう」
「居酒屋で 弾む話に 時忘れ 往時をしのび 明日を語る」