人間牧場

○191交流協議会”輝”に招かれて

 広島県から島根県へ通じる国道191号沿線に生活圏をおく島根県益田市豊川・真砂・東仙道・都茂・二川・道川の6地区が、191交流協議会”輝”を設立して活動をしています。そのリードオフマンはそれぞれの地区公民館で、それぞれの地域の課題解決、活力ある地域の再生、地域を支える人材の育成を目的として、お互いの取り組みを尊重しながら助け合い、連携・協力を進めています。
 この会が設立された時、この地域の生涯学習などの講師として深く関わっていた私に大庭会長さんから顧問就任の依頼がありました。顧問くらいだったらと安請け合いで引き受けていたことを、すっかり忘れていましたが、会長さんから毎年のように講演の誘いがあって、その都度広島宇品まで送り迎えしていただくリップ待遇で、今年も昨日出かけました。送り迎えはその都度会場となる地区の公民館が引き受けるためまちまちで、誰が担当するかはその日にならないと分からないのです。今回は島川館長さんが送り迎えを担当してくれました。

 昨日は「輝き」の念願であった青年部を立ち上げることになり、10人ばかりの青年が大谷温泉に集まって昼食を兼ねたランチミーティングという小粋な集会が持たれ、私も顧問兼講師として招かれました。美味しい昼食を食べながら自己紹介を兼ねた話し合いが行なわれ、請われるままにショートコメントをはさみながら2時間ばかりお話が進みましたが、どの若者もしっかりしていて、いよいよ若者たちの出番であることを強く感じました。私はこの日のために愛媛特産のデコポンを5kg用意して運び、皆さんにご賞味していただきました。
 来年度は是非青年のメンバーで人間牧場を訪ねたいと言っていたので交流を楽しみにしたいと思っていますが、それにしても青年層がまちづくりに関わることの少なくなった昨今、こうして立ち上げようと努力した大庭館長や島川館長のひた向きな努力に、さらにはその呼びかけに呼応して参加した青年たちに大きな拍手を送りたいと思いました。

 公民館やまちづくりの現場に出向くと「青年が集まらない」とう言葉をよく耳にします。確かに青年団も殆んどなくなり、公民館やまちづくりの現場から青年の姿が消えましたが、それは集まらない青年が悪いのではなく、むしろ青年を集めることができないのではないかと思ったりするのです。特に田舎では青年の数は確かに減りましたが、青年全てがいなくなった訳ではありません。青年を集めるには青年の集まる条件を整備してゆかねばなりません。必要課題と要求課題のバランスも大切です。私たちのように自らが青年活動をやった経験のある人間には、そこら辺のサジ加減が分かるのですが、青年の意識や行動を分からない人や分かろうと努力しない人には、青年を集めることは不可能に近いことなのです。
 いつの時代も青年の瞳の輝きがない地域は輝かないし、未来の輝きも期待できないのですから、「輝」という集団が「青年の瞳の輝き」に期待するのは当然のことかも知れません。私も今一度顧問という役職に少しだけ軸足を置き換え、彼ら青年たちの自立に向けた活動の手助けしてみようと思いました。

  「『顧問です』 言われてそうか 思い出す これも役職 軸足移し」

  「青年の 瞳輝く 地域には 未来が見える 頑張れ拍手」

  「ランチ食べ 一人ひとりが 自己主張 昔の私 見ているようで」

  「往復に 十時間もを 費やして たった二時間 だけどいい会」 

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