○あなたは歌を何曲知っていますか?・歌えますか?・弾けますか?
「あなたは歌を何曲知っていますか?・何曲歌えますか?・何曲弾けますか?」と尋ねられたらどう答えるでしょう。ベートーベンの運命やチャイコフスキーの白鳥の湖は知っていても、歌えないし楽器で弾くことも出来ません。この3つの回答を出すには逆の質問に答えた方が早道かも知れません。つまりあなたはどんな楽器でどんな曲が弾け、どんな曲が歌えるか考えた方が早いということです。
私たちの身の回りには沢山の楽器があります。わが家にですら弾かなくなった娘のピアノ、私のギター、ハーモニカ、息子たちが学校で習ったリコーダーなどがありますが、残念ながら家族の誰もその楽器を弾こうとはしないのです。
勿体無いと思いつつ孫がやって来た折など、せがまれて遊び半分に弾いてみるのですが中々上手く弾けないものです。若い頃ギターは何度か挑戦し、ナツメロや禁じられた遊びをかじる程度弾いていましたが、これもいつの間にか忘れて、ギターはわが書斎のインテリア程度になり下がり埃を被っています。ピアノも娘が習っていましたから、時々悪ふざけで弾きましたがこれも成就しませんでした。私たちの時代にはリコーダーは習っていませんから、子どもたちのリコーダーも押入れの片隅にずっとしまわれたままの状態です。
残りはハーモニカ、今私はこの小さな持ち運びできる楽器に凝っていて、通知表の音楽2でありながら、無謀にも楽器演奏に挑戦しているのです。元々のきっかけは息子の学校教材との出会いが始まりでしたが、妻の買ってくれたメイドインチャイナ製ハーモニカ2本をカバンにしのばせ、今では全国演奏旅行?(笑わないで下さい。本人はいたって真面目にやっているのですから)をやっています。相手が要求しようがすまいが、夕日の話となると必ずといっていいくらい「夕焼け小焼け」と「赤とんぼ」2曲を吹くのです。不思議なものでハーモニカを吹きはじめると、ざわついたり眠っている会場も目を覚ましてしっかり聞いてくれるのです。時にはアンコールにも似た大きな拍手だっていただきます。
ちなみに先日パソコンで自分の弾ける曲をリストアップしてみると160曲以上になりました。通知表音楽2の私としては大きな大きな進歩です。余り上手い方ではありませんが、人間牧場へはスズキ楽器製の4本一組セットのハーモニカを置いていて、畑仕事の休み時間に吹いています。先日も澄み切った初冬の空と海に向かってウッドデッキで吹きました。気持ちよかったです。この分だと落成式の私の出し物披露に間に合いそうです。みんなあっと驚くでしょうね。
「通知表音楽2なのに何故吹ける小さな楽器ハーモニカなら」
「同窓会せがまれ吹いた上野駅涙して聞く彼にも苦労が」
「拍手する音をてっきり間違えてアンコールだとさらに一曲」
「夢に見た私が主役のコンサート気がつきゃ鳥まで逃げるありさま」