人間牧場

〇イカが届きました
 魚を漁師さんから貰う人間からすると、鰆のような殆ど残飯の出ないものもあれば、鱗が固く飛び散る鯛のようなもの、また頭が大きくて捨ててしまうようなものまで色々あり、粗調理する担当としては、どちらかというと簡単で残飯の少ないものが好きですが、文句を言えるガラではありません。

 昨日届いて今日荒調理した水イカの類も、体形が小さく腹を包丁で割いて中のハラワタやスミ袋を取るのに一苦労するするため、余り好きではありませんが、折角この寒い海に出て獲った物だと思うと文句など言えるはずがありません。今日は比較的暖かく水もそんなに冷たく感じなかったので、約1時間ばかりかかって丁寧に調理をして水洗いをしました。

 タッパーに入れてラップをかけ、ここまでが私の仕事でした。妻は専用の冷蔵庫に入れ、今夜のおかずはイカの少し甘い煮ものでしたが美味しくいただきました。残りのイカは保存してお好み焼きにするそうです。私は余り好きではありませんが、無職なので愚痴を言う身分ではありません。(大笑いです)

「漁師さん 底引き網で 魚獲る 寒いこの時期 苦労も多い」
「イカ貰う 早速開いて 墨を取る 手は真っ黒で 孤軍奮闘」
「小1時間 粗調理する この頃は 俺も少しは 役立つ人間」
「瀬戸内の 小魚類は 手間かかる ゆえに美味しい 暮らし彩る」

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人間牧場

〇一夜の宿を貸さなかった私
 今日の夕方、わが家へ見ず知らずの男の人が「一晩泊めてくれ」とやって来ました。聞けば隣近所へ「泊めて欲しい」と聞いて回ったそうですが、どこも色よい返事を貰わなかったそうで、何軒かの人が「若松の進ちゃん方だったら泊めてくれるかも知れない」と懇切にも場所まで教えてもらったそうです。

 弘法大師が一夜の宿を探すも、誰からも断られ橋の下で寝たという「十夜ヶ橋」の逸話によく似た話だし、泊めてあげたいとは思いましたが、昨晩同居の高一になる孫希心が交通事故に遭い、救急車で病院へ運ばれるなど、取り込んでいることから、丁重にお断りしました。その方は歩き遍路ではなくそれなりの車に乗って旅をしているらしく、路銀も持っているようなので、伊予まで走れば格安ホテルもあるからと場所を紹介してあげました。

 多分旅人を泊めてあげなかった「罰」が私に当たるかも知れませんが、最近の世の中は物騒で、「人を見たら泥棒と思え」ということわざもあって、強盗や殺人事件が起こる年末師走ゆえの苦汁の決断でした。皆さんの批判覚悟で、見ず知らずの人を泊めなかった小さな出来事を書きました。

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〇毎日続けている地元のラジオ体操会
 私は毎朝午前6時に1万歩を目指してウォーキングに出掛けます。途中毎朝ラジオ体操に参加する人たちに出会い、「おはようございます」「今日も寒いですね」などと朝のあいさつ、時候の会話を交わしながら歩いています。

体操会会場に立てられている幟旗

顔見知りの人から「毎朝ラジオ体操を老人憩いの家よこの広場でやっているので参加しませんか」と、何度も誘いを受けているのですが、私は早朝に何かと忙しく時には県内外に出張するため参加す出来ない日が多くみんなに迷惑をかけたくないので、踏ん切りがついていません。

 ラジオ体操の体力づくり効果はよく知っていたり、体操会で相互のコミュニケーションをとるのは良いことなので、そのうちそのうちと延び延びになっていて、今朝も高齢女性からお誘いを受け、何にでも首を突っ込む悪い癖が頭を持ち上げています。

 

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〇開会あいさつ
 第16回地域教育実践交流集会における私の出番は、開会あいさつと交流会のセリ市セリ人、それに人形展の展示と後片付け程度の比較的緩やかな役割でした。それでもそれぞれに重要だと心に決め、力を込めてやったつもりです。

特に開会のあいさつは①内気・②口下手・③無口を自認しているため、事前にパワーポイントを用意し、デジタルシステム担当の平岡さんに自作したUSBメモリーを渡し、私の目配せでスライドを順次送って欲しいと頼んでおきました。

 歓迎アトラクションが終わり、260人の集まる大ホールステージに案内された私は、マイクを片手にスクリーンを見ながら、アドリブで話しをし始めました。今年は歓迎アトラクションの川上子ども神楽のメンバーがインフルエンザにかかり出演できなくて、DVD映像を見ながら校長先生が解説をするというので、事務局から「少し長めに~」と指示があったことを頭に置き話し始めました。

 話はそれなりでしたが、私の話の締めくくりは、「7、4年後の20回目を目指して」であり、小通しのテーマ「かかわりをチカラに つながりをカタチに」、「〇ワクワク、〇ドキドキ、〇ジーン」とする大会にしようでした。

 そしてポストイットに「4年後の『私の夢』を描いてみよう」と締めくくりました。会場後方の衝立ボードに張られたポストイットには、沢山の4年後へのメッセージが張られていました。

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〇懐かしい人との再会
 私は18歳で地元の青年団に入団して地域活動を初めてから、79歳になった今日まで約60年間も地域や人と関わって生きてきました。その間出会った人の数は数知れず、その人の名前や顔も多過ぎたり、加齢による記憶の曖昧さもあって、失礼ながら中々思い出せない人もいます。

 昨日地域教育実践交流集会の会場で三重県の岸川さんと出会いました。岸川さんは行列のできる孫の店で高校生が働くことで有名になった町の仕掛け人の一人で、日本観光協会の招きで2度ばかり講演に出かけた折知り合い、そのことを情報誌舞タウンに執筆した記憶がありますが、もう何年も会っていないので大いに驚き旧交を温めました

 聞けば今は三重県伊勢市で会社を興し息子さんたちとコンサルタントのような仕事をしているようです。同じ地方公務員として地域づくりに情熱を燃やした仲間の転身だけに、私と少し違った道を歩いている姿に多少驚き、再会を約しても別れました。

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〇孫奏心の晴れ舞台
 部員7人で11人のチームに挑む双海中学校サッカー部は、連戦連敗を続けていますが、そのことが人気漫画スピリッツで連載中のアオアシに取り上げられたり、シーサイド公園で開かれているアオアシ原画展の話題もあって、双海中学サッカー部キャプテンを務めている中2の孫奏心は、何かと面はゆい日々を過ごしています。

 先日市役所の松本課長さん経由で、新しい写真が数枚メールで送られてきました。今期の優勝と1部昇格が決まった愛媛FCのフラッグを、先日行われた愛媛FC最終戦で、双海中学サッカー部の選手たちが持って入場したのです。サッカー少年なら憧れる晴れの舞台なので、早速奏心に見せてやりました。

 公式戦に出場が出来るギリギリ崖っぷちの7人ゆえのスポットゆえ多少面はゆい感じがするのか、思春期ゆえ複雑な気持ちもある様ですが、全て過ぎてしまえばよき思い出になるはずなので、しっかりと記録してやりたいと思っています。

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〇移動人形展の準備
タンスの棹ごと車に積んで移動するところを見ると、まるで夜逃げのような格好ですが、これは夜逃げではなく、明日から始まる第16回地域教育実践交流集会で、移動人形展をするため、海の資料館に保存展示している108体のタンスの棹に収めている人形を棹ごと移動させるため、昨日私一人で私の車に積み込みました。

 その上、昨日ギノー味噌から貰ってきた即席みそ汁も積み込んで、空き場所は運転席だけという狭苦しさでした。今日は午後1時から役員さんが集まって、明日の準備に取り掛かりましたが、私は前もってお願いしていた林さんと青少年交流の家で落ち合い、中尾所長さんや仙波さん、谷川さんの力を借り、手押し車に積んでエレベーターで2階大ホールまで運びました。

 みんなは明日の分散会や全大会の準備、舞台や使用する機器の準備に追われていましたが、私は林さんと人形を並べ替えて人形展の準備に取り掛かりました。人形制作者の林さんの力がなければ手も足も出ない心境でしたが、それでも交流の家の職員さんにも手伝っていただき1時間ほどで展示を終えました。案内人の人形やお雛様を忘れていたりしたので、明日は忘れないよう午前9時過ぎまでに計上へ到着する予定です。

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〇果物の美味しい季節です
 四国愛媛県は一方を瀬戸内海、もう一方を宇和海という2つの海に囲まれた穏やかで温暖な県です。私の住む伊予市双海町は瀬戸内海でも幾分西寄りの伊予灘に面していますが、特に柑橘はハウスミカンなどを含めると年中採れるため、果物大好きな私のビタミン補給源となっています。

 みかん類の産地ゆえ「みかんは買うものではなく貰うもの」と、てっきり思っていましたが、最近は自分の年齢と同じような知人友人が高齢や病気を理由に相次いで離農し始めたため、みかんを貰う回数が大幅に減りましたが、それでも家のあちこちにはいただいたみかん類が置かれていて、よく食べています。

 はてさて私はどんな果物を食べているのだろう?と、指折り数えてみると、極早生・早生・晩生のミカンは勿論のこと、ハウスミカン・甘夏・ポンカン・キンカン・紅まどんななどの柑橘類に加え、ブドウ・キウイ・ブルーベリー・柿‣梨・スモモ・リンゴなど様々な果物を殆ど毎日のように食べています。

 果物は糖分が多いため食べ過ぎには太る原因になるので注意しなければなりませんが、一方で果物は栄養可が高く、「朝は金・昼は銀・夜は銅」と言われるように朝フル(朝空腹時にフルーツを食べる)と効果が高いよです。

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〇この一年で姿を消した物
 このところ歳を重ねたせいか時代の変化が速いと思うものの、一昨日や昨日と今日は、いつも同じように夜が明け昼が来て夜が更けるので、それほどの変化は感じられません。でも去年と今年の違いは歴然で、身の回りにいた人がいなくなったり、あるものが消えたりしていていて、パソコンに収録された画像を見る度に「おや?、あれあれ?」と思うのです。

 わが家の車庫の上に設置していた発電用の風車の羽根が一本、先日の強風波浪警報が出た日に回り過ぎてちぎれて吹き飛んでしまいました。プラスチック製ながら若し人にでも当たったら、大けがをしたかも知れないと思うとゾッとして、早速とりあえず回らないようビニール紐で括り付けていますが、何とかしたいと思っています。

風力発電の風車がシルエットの美しかった夕日

 その横に同居の孫奏心が4年生の時校内マラソンで優勝したら造ってやるとリクエストに応え造った3階建てのミニハウスも、この秋までは使っていましたが、奏心も中2になり部活が忙しかったり、体形が子どもから青年入り口の少年になって手狭になったため、あまり使われなくなりました。

孫奏心のミニハウスも撤去しました

奏心と相談した結果取り壊すことになり、今は跡に何にもない新地となっています。取り壊した残材は家の隅に整理をして置いていますが、この残材を利用して人間牧場のピザ釜後ろに屋根を伸ばし薪小屋を造る計画が進行中です。不器用ゆえどんな薪小屋が出来るか未知数ですが、身の回りも、勿論私も進化と退化を繰り返しながらそれなりに今日も生きています。

「この一年 田舎のことゆえ 変化なし 思ったけれど それなり変化」
「車庫の上 風力発電 プロペラが 回っていたけど 大風吹き飛ぶ」
「プロペラの シルエット越し 見る夕日 今は残念 見ることできず」
「孫の家 手狭と部活 使わなく なって相談 撤去しました」

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〇お米の減り方が早い
 私には子どもが4人います。今では大きくなってそれぞれが独立しそれぞれの道を進んでいますが、その中の3人までが男の子で、子どもが中学生や高校生の頃は食欲旺盛で、長男は高校生の時部活のサッカーをしていると帰りが遅くなり、腹が減るのでお弁当を2つも持って行くほど大食でした。

 今当時を振り返るとお米を入れる米櫃に穴が開いているのではないかと、妻が思う程お米が減っていました。今は長男家族と同居の高1と中2の孫、長女宅には大1と高1の孫、次男宅には6歳の孫がいて、大1の孫は県外に出ていますが、親バカ類の妻は、お米を作っている訳でもないのに、それぞれの家へ殆ど毎月お米を届けています。

 お米は野菜の苗物をいただいている水口種苗店で買いますが、毎回1俵のお米を15㎏づつの4等分にして米袋に入れてもらい、わが家息子宅2袋、長女宅1袋半、次男宅半袋にしてもらって届けると、それぞれが精米所や自宅で精米して食べるのです。

 私たち夫婦は地元の米屋さんで10㎏ずつ買って、昼と夜1合ずつ炊いて食べていますが、先日水口種苗店へお米を買いに出かけた折、私「つい最近お米の減り方が早いような気がする」と話せば、若奥さん「お米が減る時が一番幸せな時かも知れませんね」と言われました。

 確かにお米を孫たちに買って届ける、年金暮らしの私たちバカ親にしてみれば米代出費は痛いけど、お米を届けることが出来孫が腹いっぱいご飯を食べ大きくなることは何よりの幸せかも知れません。お陰様で同居の孫希心は高1なのに身長1m84㎝の大男に成長し、毎日ご飯を鱈腹食べています。

「孫たちは 育ち盛りで 食べ盛り あっという間に お米が減って」
「親バカか お米を買って 孫たちに 配って回る 年金暮らし」
「ひょっとして お米減る時 一番の 幸せですと 言われ納得」
「大飯を 食べてる孫は 高1で 184㎝ お米のお陰」

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