〇水難救助船のお引越し
200体の人形が語る漁村の昔の暮らしの人形作りもいよいよ大詰めとなってきました。中でも最後に残っている昔の小学校の授業風景や、水難救助船、それに魚見小屋での大ザイ振りは超高難度の人形作り作業で、先日わが家へやって来た林さんにもそのことを伝えました。
(親父が造った水難救助船の模型で、この船に八丁櫓を漕ぐ若者とかじ取り、それに船頭人形を乗せる予定です)
中でも、海の資料館第2展示場を占有している親父が10年以上をかけて手作り製作した、かつて瀬戸内海で活躍した和船模型の中でも特異な、「水難救助船」に10人余りの漁師さん人形を乗せ、波が逆巻く荒海に櫓を漕いで乗り出す物語の再現を想定していて、先日展示室からその模型を取り出し、丁寧に小さな掃除機で埃を取り、ワックスを塗って林さんが来るまでに磨きをかけました。
先日その模型を林さんの車に恐る恐る乗せ、持ち帰ってもらいました。八丁櫓や舵棒、ミザワ、救命浮き輪、投げ縄などなど小道具も多く、林さんは傷めないよう一旦、久万高原町明神の林さんのアトリヘ運んだとメッセンジャーで連絡がありました。発想した私は出来上がるのが楽しみです。林さんの苦悩やプレッシャーは想像して余りあるものがありますが、信頼関係はしっかりできているので、期待をし楽しみにして待っています。