〇いただいた法隆寺の柿
凡人の私ですが、子どものころ国語の授業で習った「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という名句はよく覚えていて、柿の美味しいこのころになると柿を食べる度に思い出しています。
この句はご存じ松山出身の俳人正岡子規の句です。正岡子規や高浜虚子の影響もあって愛媛では、俳句や川柳、短歌などが盛んで、私たちは当たり前と思っていますが、他県他市町村の人が驚くほど、地元新聞には毎日のように野球王国ゆえ、高校野球や俳句や川柳、短歌が紙面を埋め尽くしています。
故なるか私も毎日2本書いているブログ記事の終わりに、ふざけた川柳調の4首もの笑売啖呵(短歌)を思いつくまま書いています。先日知人の岸本さんが気仙沼の牡蠣漁師畠山さんとともに松山へ来られた折、「法隆寺の柿」を一個いただきました。
凡人ゆえ正岡子規のようには行きませんが、私流の笑売啖呵を添えてみました。
「牡蠣漁師 『かき』は『かき』でも 大違い 私の『かき』は 熟れた山柿」
「柿の実と 名刹寺を 組み合わせ 名句をつくる さすが名人」
「いただいた 法隆寺柿 赤く熟れ そろそろ食べごろ どんな味かな?」
「食卓に 皮を剝きたる 柿一個 白い小皿に 今日は冬晴れ」