〇里山へのクヌギの苗植林
4~5年前、小さいながら里山運動なる発想を思いつき、ドングリを拾いに行って持ち帰り、発泡スチロールのトロ箱で発芽させ、2年後に移植して畑で2年間苗に育てました。一方「港の見える丘」と名付けた荒れ放題だったわが家の放任園に分け入り、悪戦苦闘しながら伐開伐根開墾も同時進行していました。昨日は子ども教室の子どもたちや大人がじゃがいもを植えるプログラムに便乗して、協力参加してもらい、前日雪の中で掘り上げたクヌギの苗木を植えてもらいました。
みんながじゃがいも植えを終えている間に、息子と浜田さんと私の3人は、港の見える丘まで下りて植林予定の土地に棒縄を張って、ああでもないこうでもないと言いながら、約2m間隔で用意した竹棒を立てて行き、スコップや地堀鍬で穴を掘りました。やがてジャガイモ作業を終えた子どもたちが歩いて下山してきました。里山に何故落葉樹のクヌギの木の苗を植えるのか、理念を分かりやすく子どもたちに説明してやりました。
早速植え方の説明をした後、約60本の苗をみんなが協力して植えました。既に昨年試験的に植えたクヌギの苗木5~6も順調に育っていて、成長が楽しみです。これからは年2回程度生えるであろう草の下刈りをしなければなりませんが、これも想定内の山仕事です。クヌギの木は成長が早く、順調に育てば10年後にはクヌギの木は⇨林となり⇨森となる予定です。植えた木が全て順調に育つとは思いませんが、しっかり世話をしたいと思っています。
何年か前友人にこの話をしたところ、「あんた何年生きるつもり?。夢みたいなことを考えず、もっと別のことをしたらどう?」と大笑いをされました。確かに友人の言う通り私は現在76歳の後期高齢者ですから、生きていれば10年後には86歳になる予定です。でも私の持論である「播かない種は生えない、植えない木は育たない」のですから、SDGsの自分でできるささやかな実践として、挑戦しているのです。10年後、育ったクヌギの森に巣づくるであろうカブトムシやクワガタを採集したり、木を切ってシイタケの植菌をしたりして、みんなで大いに楽しみたいものです。二宮尊徳翁の言う「積小為大」を実践しようとしている今日この頃です。
「ドングリを 蒔いて苗木が やっとでき やっと植林 漕ぎつけました」
「なんぼまで? あんた生きるの 笑われた それでも里山 クヌギの植林」
「10年後 木は林となり やがて森 甘くはないが 夢を描いて」
「尊徳の 積小為大 実践す SDGs ささやか挑戦」