人間牧場

〇珍客万来

 昨日の朝、息子と二人でクヌギの苗木植えの準備のため、軽四トラックに農作業道具を積み込んでいる所へ、珍しいお客さんがやって来ました。毎年私の誕生日に花束を届けてくれる、伊方町瀬戸塩成に住む緒方二三子さんが、「所用で松山へ行くついでに、海の資料館海舟館のお父さんが作った展示している船の模型を主人に見せたくて」とのことで、ご主人を伴っての来訪してくれました。

緒方さんご夫妻

 早速緒方さんご夫妻を海舟館内に案内し、あれやこれやを見て貰いました。聞けば建設業を営む緒方さんのご主人は、若い頃船大工の修行をした時期があったらしく、初めて見るわが家のガラクタ展示に興味深かそうでした。伊方町瀬戸は漁師をしていた私の祖祖父が、アメリカ式巾着網を伊方町瀬戸三机から習って導入した関係の深い地域なので、立ち話ながら大いに話が弾みました。

 本来ならゆっくりお茶でも飲みながらお話をしたいところでしたが、お互い先を急いでいたので、お茶も出さず大変失礼をしてしまったことを悔やんでいます。実は昨年親友の浜田さんと塩成を訪ねた折、緒方さん宅を急な思い付きで訪ねたにもかかわらず、シラス丼を作って食べさせてもらった経緯があり、誕生日の花束プレゼントといい大恩があるのにと、妻に随分叱られましたが、今となっては後の祭りといったところです。

 南予佐田岬半島に暮らす緒方二三子さんと私は年齢もかなり違うのに、波長が合うというのかいつも笑顔を絶やさない彼女と話していると何となく気が休まるのです。愛媛新聞てかがみ川柳にも度々投稿されていて、新聞に載る度感心しながら読んでいます。ご主人も前向きに生きてる素敵な方で、これからも折を見て出会いたいご夫婦です。

「昨日朝 岬半島 瀬戸に住む 親友ひょっこり 夫婦揃って」

「海舟館 見たいというので ご案内 ガラクタなれど 思いは詰まって」

「茶も出さず 恩人なのに 不義理した 妻にお咎め 厳しく言われ」

「半島に 住んでる人の どことなし 心の余裕 見習いたいもの」

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