〇貸した金と借りた金
先日久しぶりに友人がわが家へやって来ました。久しぶりにも色々ありますが、この友人は定かでないものの、もう10年以上も逢っていないようで、失礼ながら私の友人リストと言うべき記憶の中から消えかけていました。
来宅の趣きは私が何かの時その知人に、1万円を貸したようで、その返金にやって来たようでした。仕事柄色々な人と付き合うため、手持ちがない時や財布を忘れた時などはお互い融通し合ってその場を繕いましたが、私は用立てした1万円のことなどすっかり忘れていました。
当時の仔細を友人から聞いて思い出しましたが、それでも貸した張本人の私はそのことを気にもせず、「そう言えば」程度でした。借りた友人は気になって仕方がなかったものの、返す機会を逸したようで、偶然双海町を通過した折思い出して返金に訪れたようでした。
私の妻の実家は海産物屋をやっていましたが、印かずき(連帯保証人)に遭って借金を返すのに苦労した苦い経験があるので義父母は折に触れ、「金を借りる時かしてくれた人は福の神に見えるが、金を返さなければならない時は鬼に見える」そうで、「印は押すな、金は貸す時返してもらえないと思え」などという金言を教えてくれました。
かく言う私も来月12月5日にオンラインで行われる予定の第13回地域教育実践交流集会の参加費500円を、友人の中尾さんに立て替え払いしてもらっているのにまだ返金していません。明日は忘れないよう返したいと思っています。「貸した金は覚えているが、借りた金は忘れる」という金言も忘れないようにしたいものです。
「10年も 前に友人 貸した金 一万円だが 忘れず戻る」
「借る時は 神に見えるが 返す時 鬼に見えると 言われてみれば」
「願わくば 金の貸し借り しちゃ駄目と 実家の親に 諭され話」
「そういえば 私も友人 借金を 500円だが 明日にも返そう」