〇ミョウガの収穫
毎年赤い彼岸花が咲く頃になると、わが家の裏山の杉林に自生しているミョウガの根元に、秋ミョウガが出ます。今年は夏の渇水で少し遅れ気味のようですが、よーく見るとミョウガの茎の根元に乳白色の可憐な花が咲いて、ミョウガが沢山出ていました。
昔から「親に似ないはミョウガの子」と言われるようにミョウガの子は、親茎とは似ても似つかぬ形をしています。早速ミョウガを沢山収穫することができました。その後ゴミや花柄を丁寧に取りながら、清水の流水で洗い妻に渡しました。
妻は早速ミョウガの水気を切って8ℓの広口瓶に入れ、砂糖と米酢で二杯酢を沸かし、熱々の酢をミョウガの上に注ぎました。こうして2~3日置くとあらあら不思議、ミョウガからピンクのポリフェノールが染み出し、ミョウガは鮮やかなピンク色の漬物となるのです。
冷蔵庫に入れて保存すれば1ヶ月は持つので、白いご飯のお供に最適で食が進みます。昔から「ミョウガを食べると忘れ状がよくなる」そうですが、科学的には何の根拠もないそうです。昔落語のネタにミョウガにまつわる話があって、宿屋の夫婦がお客にミョウガを沢山食べさせ、懐の財布をせしめてやろうと相談して実行しましたが、お客はお金を払うのを忘れて帰ったという落ち話です。私が忘れ状が良いのは認知症のせいではなく、どやらミョウガの食べ過ぎかも知れません。お後がよろしいようで・・・。
「杉林 自生のミョウガ 茎根元 ミョウガの花を 美しきかな」
「昔から 親に似ぬのは ミョウガの子 言われているが 私誰の子」
「忘れ状 良いのは多分 ミョウガのせい 認知症では どうやらないよう」
「落伍ネタ 最後の落ちは 金払う 忘れた客の おもろい話」