〇キンリョウヘンの植え替えと割れた植木鉢の修理
私は若い頃盆栽に夢中になっていた時期がありました。仕事が忙しく朝晩の水遣りや剪定・植え替えが出来なくなり、幾つかは路地に下ろして庭木になったものもありますが、小遣いをはたいて買った植木鉢などは、まるで残骸のように庭の隅にうず高く積まれ、ご隠居さんのたしなみとして再登場する日を待っているようですが、相変わらず未だに忙しく、それどころではないようです。
それでも庭のあちこちには、植木鉢に植えた木々や草花が暮らしに彩りを添えてくれていますが、最近蜜蜂を飼育するために日本ラン・キンリョウヘンの鉢植えを育てていて、少し長めのラン鉢は、不揃いながら再利用して使っています。中には冬の強い北西の季節風や春先のやまぜ風にあおられ棚から下に落下して、割れたものもありますが、先日キンリョウヘンの株分けや植え替えをした時、お気に入りの鉢が割れているのに気がつきました。
本来なら不燃物ゴミになる運命でしたが、先日海舟館の展示ガラスケースの修理に使った、瞬間接着剤の残りがあったのを思い出し、修理をすることにしました。瞬間接着剤は優れもので陶器でもガラスでもあっという間にくっつけて強力です。修理をして一日養生しましたが上手くくっついていて、使えそうな雲行きなので、残りの一鉢は雨でも上がれば植え替えしようと思っています。先日丸一日をかけてキンリョウヘンの植え替えを終えました。専用の棚には株分けして地道に増やしたキンリョウヘンが30鉢近くが行儀よく並んでいます。
「蜜蜂を 飼うためランを 育ててる 今では増えて 30鉢にも」
「植木鉢 不揃いなれど 再利用 割れたラン鉢 修理しようと」
「残ってた 接薬剤で 修理した 鉢にラン植え 大事に育て」
「ランはいい 水を殆ど 遣らずとも 枯れず来年 花を咲かせる」