〇夏休みの工作
設計事務所に勤める息子は、11日の山の日から昨日までの5日間がお盆休みのようでした。若嫁は日曜日を除けば全て仕事なので、お盆期間中は孫たちも学童クラブがお休みのため、孫の世話はもっぱら息子に押し付けられたようです。多分息子は今日から始まる仕事より、この5日間の子どもの世話の方が疲れたのではないかと、様子を見て感じました。
孫は毎日忙しい父親と触れ合う機会が少ないので、この時とばかりに甘え、海に泳ぎに行ったり、自転車でサイクリングに行ったりして楽しんでいましたが、一番の仕事は夏休みも終盤に入り、宿題の工作物を一緒に作ることでした。これまではどちらかというと、その仕事は私に押し付けられていましたが、そろそろ親父の出番が来たようです。ダイニングの机の上に工作に使う牛乳パックや菓子箱を所狭しと広げさがし、カッターで切ったり絵を書いたりして一日中やっていました。
夕方になり「おじいちゃん出来たよ」と見せに来てくれました。出来上がったのは1年生の奏心が「狐の貯金箱」、3年生の希心が「招き猫の貯金箱」でした。アイディアもさることながら出来栄えも見事で、そこここ子どもらしい雑さも見受けられるものの、お金を入れると狐の顔が動いたり、猫の手が動いたりするのです。早速「お金を入れてテストしてみて」と言われ、私は100円硬貨、妻は50円硬貨を入れる羽目となりました。孫たちは150円もお小遣いを入れてもらい、してやったりと上機嫌でした。
夏休みが終り学校が始まると、読書感想文やこれらの工作物は学校に届けられるのでしょうが、子どもたちにとっては夏休みのいい思い出になったようです。わが家は孫たちが「うちは貧乏?」と私に疑問を投げかけたように、夏休みやお盆休みに海外旅行やディズニーランドへ行くこともなく過していますが、これもまたよしです。アイディアの貯金箱は仏壇に供えられました。これもわが家流かも知れません。
「わが息子 お盆休みの 期間中 子どもの世話で あたふた過す」
「親子にて 夏の休みの 宿題を 一日かかって 工作仕上げ」
「貯金箱 動くアイディア 中々だ 出来栄え早速 コインを入れて」
「わが家流 オリジナルだと 貧乏を 誇りに思い 旅行も行かず」