人間牧場

〇歳をとると快適温度が小さくなる

 たった一日のことながら、たった一つの台風が、熱射地獄のような連日35度を越える猛暑気温を、あっという間に下げ、今朝は肌寒ささえ感ずるほどになりました。しみじみと「自然って凄いなあ!!」と思いながら朝のウォーキングを楽しみました。道端の草も一昨夜の雨で一息ついたのか、緑色が回復しているように見えました。草むらからは、「待ってました」とばかりに秋の虫たちが涼しげな音色で鳴いていて、「目にはさやかに見えねども」を実感しながら歩きました。

 

子どものラジオ体操もいよいよ明日で終わりです
子どものラジオ体操もいよいよ明日で終わりです

 若い頃は外気温が35度以上になっても、5度を下回っても余り暑さ寒さを感じませんでした。ところが歳をとった最近では、昨日まで「暑い暑い」とフーフー言っていたのに、今朝は「寒い」と感じ、道行く人も「今朝は涼しくて寒いほど」だと口々にあいさつし、妻などは長袖を羽織っていました。毎年のことですが今年45歳になる息子は暑かろうが寒かろうが、家にいる時は年中半袖半ズボンで過しているのです。「そんな格好をしていたら風邪を引くぞ」と注意をしても、馬耳東風って感じです。

 私の暮らしている町は一番暑い真夏でも海沿いのため36度程度です。真冬も余程のことがない限り、0度以下に下がることはありません。つまり気温差36度の中で暮らしていますが、歳をとった私には25度以上が暑く、15度以下が寒いのです。つまり快適温度は僅か10度程度なのです。一方息子の快適温度は30度から5度でその差25度のようです。この開きこそが歳をとった証拠だと、昨年亡くなった親父が寒いとか暑いとか言って、フーフー言いながら暮らしていた様子を思い出しました。これから始まるであろう自分の老いの暮らし方を考えています。

  「一日で 暑さ寒さに 早代わり 自然は偉い しみじみ思う」

  「冷やいねえ 出会う人たち 口々に 朝のあいさつ 昨日と違う」

  「歳とると 快適温度の 幅狭く 息子と私 その差15度」

  「夏来ると 冬懐かしく 冬来ると 夏に焦がれて 歳を重ねる」

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