人間牧場

〇新彼岸

 「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、この2~3日はすっかり暖かくなり、いよいよ春本番といったところです。2日前春の彼岸に入りましたが、わが家では昨年の7月に亡くなった親父の新彼岸のため、居間へ移動式祭壇を出して親父の位牌や遺影を飾りました。彼岸の入りから一週間は妻が毎朝お料具膳を作って供えなければならず、仕事に出かける前寸暇を惜しんで忙しそうに振る舞っています。これも長男の嫁の大切な仕事なのです。

今朝のお料具膳
今朝のお料具膳

 新彼岸ということもあってこの2~3日親類の叔母たちが彼岸見舞いを持って、わが家へやって来ます。昨日はあいにく家族全員が留守をしていたため、不義理をしたのではないかと心配していますが、今日から3日間は妻も家にいて来客の対応をする予定です。昨日は講演先の広島県竹原市忠海で、お土産にいただいた地酒2本を、若い頃からお酒が大好きだった親父の祭壇にお供えし、在りし日の思い出話を妻とお二人でしましたが、思い出話を話すことこそ供養だと、和尚さんから聞いていたので、特に彼岸の間はしっかりと話したいと思っています。

 ところで、このところ毎朝精進料理のお料具膳を炊く時、少し余分に炊いてもらって、干ししいたけ、人参、揚げ豆腐、カボチャなどの煮物を食べていますが、これが質素ながら結構美味しく、白いご飯のおかずに最適なのです。ああこんな物を美味しく感じるような歳になったのかと、納得しながら食べています。彼岸の入りの17日から彼岸開けの23日まで、せいぜい精進料理を楽しみたいと思っています。

  「彼岸入り 妻は毎朝 料具膳 作って仏壇 供えて懇ろ」

  「料具膳 作るついでに 余分目に これが中々 バランスよくって」

  「長男の 嫁の仕事は 数多く 彼岸やお盆 次から次と」

  「亡くなった 親父今頃 どの辺り 思い出話 妻と二人で」

 

 

 

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