人間牧場

〇海の資料館展示のリニュアール

 4~5日前の夜、2日続けて親父の夢を見ました。何ということもなく今思い出そうとしても思い出せない他愛のないものでしたが、親父が夢に出たこともあって久しぶりに、親父自らが存命中に倉庫を改造して造った、親父の記念館ともいえる海の資料館「海舟館」に入りました。鍵を開け電気をつけて窓のカーテンを開けると、まだ寒い外の風がスーッと入って、カーテンを揺らしました。

丸木舟展示ケースでリニュアールした第二展示室
丸木舟展示ケースでリニュアールした第二展示室

 「そうだ少し掃除をしよう」と思い立ち、最近戻って来た丸木舟展示用のケースが入って手狭になった、もう一つの既存展示ケースを壊して片づけることにしました。ケースといっても何処かから貰って来たサッシ窓の廃材を利用して、起用に親父が組み立てて自作したものなので、どうしたものかと心が咎めましたが、壊さないと前に進めないので、思い切って分解しました。中には入っている「いさば」という和船帆船と、底引き網漁船、それにフォグホーンを取り出して、狭い展示室の中へメジャーで測りながら押し込み、展示し直しましたが、中々骨が折れました。

坂村眞民さんの掲額を掲げリニュアールした第一展示場
坂村眞民さんの掲額を掲げリニュアールした第一展示場

 バラした展示ケースのアルミサッシを外に出し、丸木舟展示ケースを真中に据えましたが、ケースの高さが幾分気になるものの、まあ何とか丸く収まりました。次に「海」と大書した畳半畳の掲額を、海舟館の玄関内上に飾るべく、母親に関する額縁展示を下ろして、坂村眞民さんの書いた「海」を掲げました。その昔といってもそんなに古い話ではありませんが、私がえひめ地域づくり研究会議の代表運営委員をしていた頃、「海への手紙事業」なるものを考えて活動しましたが、その折久万高原町の渡辺浩二さんが、坂村眞民さんに頼んでシンボル的に書いて貰ったものをその後いただき、臨時的に夕日のミュージアムに、丸木舟模型とともに借与していましたが、最近私の元へ返還されたものです。

 坂村眞民さんの掲額の掛った第一展示室も、丸木舟展示ケースが座った第二展示室も今までとはまったく違った趣の展示にリニュアールし、これまで親父流だった展示を、私流の親父を語る海の資料物語にすることができました。掃除機をかけて雑巾で床を丹念に拭きました。近々暖かくなったら、展示室内掃除や展示物に磨きをかけて、展示物一覧表を作り、写真に収めたり物語を執筆しようと思っています。間もなくお彼岸です。今年は親父の新彼岸なので、親父にまつわる人たちが一周忌、新盆と仏事にやって来る予定です。夢に出てきた親父の言いたかったことは、どうやら海の資料館「海舟館」のことだったのかも知れないと、勝手に思いました。

  「夢に見た 親父私に 何事か 言いたいような 思い出せずに」

  「久しぶり 家の横ある 海舟館 夢に誘われ 部屋に入りぬ」

  「一日を かけて展示を リニュアール 古いケースを 壊して外へ」

  「親父流 今度の展示 私流 近々資料 整理執筆」

 

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