〇送迎車の中での会話
昨日と一昨日、私は大分県国東市での講演のため、自宅~国道378号夕やけこやけライン~ゴゼヶ峠トンネル~国道378号潮風めメロディーラインを通って、三崎港からフェリーに乗り、豊後水道を渡り佐賀関港に降り立ちました。このルートは海を渡る時間が僅か70分と短いので大助かりなのですが、そこから先の交通アクセスが少し不便なため、いつも大分の知人友人や主催者が気を使って送迎してもらい、こんなあり難いことはないのです。
今回もフェリーが到着すると、船着場には国東市教育委員会の車が迎えに来ていて、吉岡さんという若い職員さんの運転する少し太めのワンボックスカー後部座席に乗って、一路国東市を目指しました。大分・別府を過ぎる日出ジャンクションまでは何度も通った見慣れた道ですが、その先大分空港付近までは何度か通ったことはあっても、覚えているほどではありませんでした。送迎者の中での私と運転者との会話は、講演のネタにするべく国東市のことや研修会の趣旨などを聞き出そうとする、私の質問に答える形でした。
講演と懇親懇談会が終わりホテルに一泊して、早朝6時30分に今度は別の若い職員さんがホテルまで迎えに来てくれました。復路は講演の感想や参加者の反応などを話しましたが、転職し市役所に入ってまだ2年という若い職員さんは、国東市の知名度を上げたり観光客を呼び寄せる術等を、私が観光カリスマであることを知ってか、助言を求めて来ました。また若い職員として街にいささかなりとも貢献したいという熱い胸の内も吐露してくれ、私も様々なアドバイスをしてあげました。
私も若い頃公民館やまちづくり活動で色々な講師を招きましたが、その度に送迎を志願し、送迎の車の中で講師から色々な話を盗んだばかりか、旅館やホテルなどの宿泊所が町内になかったことをいいことに、わがやへ講師を泊めて講師を骨抜きにするほどしゃぶりました。その成果が今日の自分を作っているのですから、これはもうとてつもなく大きな収穫でした。送迎車の中での講師との会話は本音のぶつかり合いだし、講師の持っている洗練されたネットワークもフットワークも、知恵さえも味方にすることができました。はてさて昨日の若い職員さんにとって、私との会話は如何だったでしょう。
「佐賀関 片道2時間 目的地 二人で会話 個人レッスン」
「若い頃 送迎役目 志願して 車の中で 話を盗む」
「宿がない それさえ味方 講師泊め しゃぶり骨抜き 色々やった」
「自分では 気づかぬことを 外の人 直感的に 教えてくれる」