〇確定申告の季節
私は10年前に役場を退職してから自称サンデー毎日の無職です。電信柱を見ても郵便ポストを見てもいつもペコペコしなければならず、口答えも出来ない公務員生活から足を洗い、早く自由の身になりたいと思っていたので、有り難いことに再就職の話もいただきましたが、それらを丁重に断わって自由人の道を選びました。ゆえに主な収入は65歳からお上からいただいている年金なので、いわゆる自称貧乏人なのですが、妻のパート稼ぎなどを加えると食えないほどではなく、首をくくることもなく10年間何とか食いつなぐことが出来ました。
私は地域づくりの仕事に長く関わってきたこともあって、退職後県内外のあちらこちらから講演依頼の、仕事でない仕事のオファーがかかって出かけ、何がしかのお礼金をいただくため、毎年この時期になると税務署から、確定申告をするようにと関係書類が送られてきます。同時に出かけた先々から送られてきた支払い調書と、昨年のスケジュール表を付け合せて一覧表を作ります。収入相手先、金額に加え旅費も書き加えますが、今はインターネットという優れもののお陰で、瞬時に旅費も計算できて書き込むことができるのです。
この一覧表を作りながら毎年思うことがあります。いただく講師料は10パーセント税金を前もって源泉徴収されていますが、旅費まで源泉徴収されているのです。旅費は本来実費が必要なのに10パーセント引かれると足らなくなってしまうのです。些細な費用なので目くじらを立てるほどではありませんが、不思議といえば不思議です。
出来上がった一覧表や支払い調書を税に詳しい友人に手伝ってもらい、確定申告を仕上げて捺印し、今日は郵便投函したいと思っていますが、税のしくみを知らない私には、毎年この作業が終ると、やっと肩の荷が下りた感じがするのです。
この確定申告を元に税金が組み立てられるようなので、とりあえず年々減り続けるであろう夫婦の年金暮らしのあり方をしっかりと考え、細々ながら心豊かに生きて行こうと思っています。経済は老後の暮らしの大きな柱です。でも例え収入が少なくても、心の豊かさだけはしっかりと持っていればいい人生であり続けるのです。
さて今年はどんなハラハラ・ドキドキ・ジーンが待っていることでしょう。
「毎年の ことだがこの時期 来る度に 確定申告 用紙に記入」
「収入は 少ないけれど 生き方を 見失わずに 豊かに生きる」
「旅費にまで 税金かかり 首かしげ 今年も結果 還付ありそう」
「税金を 払えることは 凄いこと 思い今年も 大いに働く」